男性ミリオネア、米欧におけるスタンダードの違いとは

by • January 13, 2010 • NY TipsComments (0)3133

先週末、イギリス人の友人とミッドタウンは5aveのショッピング・ストリートを歩いておりますと、おもむろに彼が「本当に判を押したみたいに、みな同じような格好してるよね」とアメリカ人男性のファッション・センスについて批判し始めたのですよ。冬になるとあまりの寒さに人のことが言えないほど同じような格好になってしまう私は、ちょっと人ごととは思えず、「冬だし仕方ないんじゃない?」と返事をしたんです。

すると彼は一瞬口をつぐんでから、思い出しかのように「ヨーロッパ人とアメリカ人のミリオネア・スタンダードは全然違うって知ってる?」と質問してきたんですよ。知らない、と伝えると「ヨーロッパ人のミリオネアの典型はね、イタリア物のスーツを着て、フランス製の装飾品を身につけ、スイス・メイドの時計をはめ、BMWに乗ってるんだ」とのこと。ヨーロッパ各地の一級品を選択して取り揃えるのが、ヨーロッパ流ミリオネアのスタンダードらしいです。

↓背筋がピンと這った立ち姿からして、確かにヨーロピアン・ジェントルマンは気品が匂い立ちます。

My Big Apple

翻って、アメリカ人のミリオネアはと言うと「アウトレットでブルックス・ブラザーズのスーツを買って、ティンバーランドのブーツをはき、(ラッパーが好むド派手な極デカネックレスに代表される)ブリンブリンを首から提げ、キャデラックを乗り回す」とか。友人は、アメリカ人においてはスタイルと洗練さの追求がみられないと呆れておりました。

ちなみにキャデラックのエスカレードは、あのTiger Woodsが家の近所の木に激突する際に運転していたSUVです。 私が「文化と伝統の差じゃないの?」と尋ねると、友人はまさにその通りだというふうに首を大きく縦に振ってましたっけ。ただし、私たちの間で意見の一致がみられたのは、アーティスティックなニューヨーカー達のキワモノ系ファンキー・ファッションNY出身の歌姫Lady Gagaなんか、いい例ではないでしょうか。あのキレ加減は、どこにいっても見当たらないオリジナリティ溢れるファッションです。

ちなみに世界では、富豪になった時の「理想の男の生活」スタンダードがありますよね。すなわち、「イギリス人の執事をもち、中国人のコックを雇い、アメリカの家に住み、日本人の妻をめとり、フランス人を愛人に囲う」。この逆転が「中国人の執事、イギリス人のシェフ、フランス人の妻、日本の家、アメリカ人の愛人」なんかになっちゃうんですかね。順序を入れ替えると、恐ろしいですなあ・・・。

↓Timberlandのブーツ、日本の外国人も愛用してますね。

My Big Apple

↓キャデラックのエスカレード。個人的にはハマーに次いでガソリン・イーターなイメージ。
My Big Apple

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