dinner date

さすがSATC、男を選ぶニューヨーク女性は所得も優位

by • March 6, 2011 • NY TipsComments (0)4846

ウィスコンシン州やインディアナ州では、職員労組が団体交渉権の死守に、文字通り身体を張って励んでいます。一方である意味、財布を掛けた闘い、ニューヨークの男女間ではあっさり女性に軍配が上がりました。

2月24日付けのニューヨーク・ポスト紙(古くてごめんなさい)の報道によると 、20代のニューヨーカーの女性の所得は交際中の男性より17%上回っていました。こうした経済的な勝利は、デートの場面で如実に表れているそうです。最近のニューヨーカーの間では男性にご馳走してもらうのは、時代遅れになってきた気配です。

↓ドラマ「ゴシップ・ガール」のブレイク・ライブリー主演でSATC3本目ができるという噂がありましたっけ。

My Big Apple

記事にはスピードデートに出席していた、こんな女性の意見も。

「29-year-old IT Specialist, Kelly Smith, who earns 20.000 per year, doesn’t mind picking up the tab for her lower-income lovers “I’m OK with the 23-year-old busboy or the 21-year-old intern,” Smith said. “I get the booty call where they want to meet up and get a drink, and there’s no question I’m buying the drink.”」

→年収20万ドル(!)のITスペシャリストで29歳のケリー・スミスにとって、お勘定の支払いは全く問題ではない。いわく「トイレで働くお世話係の23歳の男の子でも、21歳のインターンでも、全然OK。身体目当て電話してきた男性相手に、BARで飲んで支払うのも気にしないわ。」

独立した女性は、デートのお支払い以外でも、クールにキメられるというわけですな。さすがSATCの舞台なだけに、ニューヨークの女性は筋金入りでたくましいです。

どちらかがお支払いするべきかは、さておき。

出会い系サイトのマッチ・ドットコムに登録する米国のシングル5200人を対象としたヘレン・フィッシャー人類学者の調査でも、おもしろい結果が出ています。調査によると「失業者とは絶対デートしない」との回答は、男性ではわずか4%、女性でも17%に過ぎなかったのです。

フィッシャー学者は「シングルが求める条件に、かなり大きな変化が表れた証左」とコメント。リーマン・ショック後のせいなのか、シングルが重視するパートナー選びのポイントは、あくまでも「信頼と絆」にシフトしているそうです。ニューヨーカーの間で「失業者でもOK」という回答は、実に95%に及んだこともあり、お金やステータスよりも、心のつながりが何にも増して大事になってきたんですね~。

↓パートナーにほしいのは、お金よりルックスより、やっぱり信頼性と気づいた?

My Big Apple

ふと思い出したのが、最近知り合ったNY州検事の男性。彼はカリブ海に浮かぶアンティグア出身の彼は、ほぼ生涯をニューヨークというコンクリート・ジャングルで過ごしました。従って、完全なるシティ・ボーイ。40歳の彼は、検事という仕事にも関わらずバーニーズ・ニューヨークで全身をコーディネートする、メトロセクシュアル。ブルックリンの自宅には、2ベッドルームのうち1つを解体して、ジムに作り直すほど、体型にも気を使います。

そんな彼、私の友達で学生のフランス人とデートするときは、常に割り勘なんですよ。それである日、学生でもある彼女から頼まれて、彼と偶然を装って会ってみたんです。ソーホーのCrosby Hotel でお茶を飲みつつ、私と彼はたまたま私が日本人なこともあって、桐野夏生の話に。彼女が描くダークで、ミステリアスで、かつ赤裸々な日本人の姿が印象的、と話す彼のトークを材料に、彼にとっての女性に対する認識を探ってみたのですよ。つまりは桐野作品とは裏腹に社会の圧力に屈しない自由な女性は、どのように振る舞うのだろうか、と聞いたんです。

↓ソーホーに行くと、必ずここでお茶を飲んじゃいます。

My Big Apple

日本人作家の造詣にも深いだけに、彼は私の質問の意図に気づいたのか、はしばみ色の瞳をキラリと光らせ私を一瞥した後に、「男性にデートの支払いを期待しない女性じゃないかな。男性に勘定を押し付けるのが社会的な伝統というのなら、僕は彼女にうちの洗濯物を片付けるよう言いつけるね。それが彼女がいう伝統でしょう?」と回答したのです。

ちなみにこの男性、私の友人とは「単なる友人同士であって、僕たちはデートしてるわけじゃない」と断ってましたが・・・。個人的にはこの男性、自分と相応の知性だけでなく、独立性を求めているように感じました。自分が欲しい条件を理解しているのは、非常に良いことだと思いますよ。でも、学生さんと「お友達」として食事を繰り返すなら、せめてマクドナルドかデリかなんかにランクダウンする配慮をしていただきたいものですな。

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