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21世紀でも生き残る、人種差別にボー然

by • September 29, 2011 • NightlifeComments (0)12143

香港から来た韓国系オーストラリア人のお友達のご所望で、久々にクラブ活動です。目指すは、NYで随一との誉れが高いLAVO。インド系のプロモーターがほぼ毎日パーティーのインビテーションを送ってくるので、場所もNYらしいと判断して、彼女と彼女のお友達のジャマイカ系アメリカ人を連れて行くことにしたんです。

ジャマイカ系アメリカ人は黒人とは言ってもカリブ系ですから、白人やらアジア系やらいろいろな血が混ざり合って、えもいわれぬ面立ち。モデルを経験したことがあるだけに、背の高さと際立った容姿で、雰囲気を漂わせているのですよ。韓国系オーストラリア人も彼女も、身長がスラリとして顔も小さく、日本なら間違いなく、モテ女子まっしぐらですな。

↓ミックス系にありがちな、青い目のコントラストもカリブ系ならでは。

My Big Apple

午後11時半に待ち合わせの58丁目とマディソンに足を運ぶと、すでにインド系のプロモーターお決まりのモデル軍団、特に彼がゲイとあって同じタイプの美しい男性陣が、ズラリと勢ぞろいです。韓国系のオーストラリア人の女性も、目を丸くして「こんな背の高い男性に囲まれるなんて、はじめて!さすがNY!!」とコーフンしきりでした。

全員がそろうまで30分も待たされて、ようやく団体ツアーのごとく列を成してクラブの入口へ向かいます。最後尾近くでドアマンに促されるままにIDを出して地下の階段へ向かおうとすると、その瞬間、驚愕の事態が。屈強な黒人男性が私と韓国系オーストラリア人とジャマイカ系の男性の前を、ベルベット・ロープで仕切ってしまったんです!!!

私が彼らも一緒だと説明したものの、黒人のドアマンは聞く耳を持たず。ジャマイカ系の男性が何度も説明するも、「グッドナイト」と野太い声で断固拒否の構えです。私は一瞬何がなんだか分からず当惑したものの、どうあがいても状況は変わらないと判断し、ロープの向こう側へ戻り、その場を後にしました。

ふと横をみると、インド系のプロモーターが連れてきたモデルの男性方も3人、あぶりだされていたことを発見。そろって褐色の肌の男性陣でした。おもむろに周囲を見ると、白人の男性陣は全員入店しておりましたが、プロモーターの男性を含めいわゆるカラード、いまどき死語な「色つき」の方々は、全員排除されていたんです。こんな60年代以前のような光景、はじめて目撃しました・・・。

↓午前12時過ぎ、ピークタイムでこんな列に並んでも入店できるか定かではなく。

My Big Apple

黒人男性が、白人以外の潜在顧客の入店の拒否するなんて、なんて皮肉なんでしょう。どんな気持ちで仕事に当たっているのか、知りたいものです。上司に言われるままに仕事してるんでしょうが、私なら長続きするとは思えない・・・。

ちなみにLAVOはストラテジック・グループと呼ばれる、ホスピタリティ・グループが経営するお店。LAVOの向かいにあるオリエンタル系レストランTAOも手がけることで知られ、シン・シティであるラスベガスからエンパイア・ステートのNYまでセレブが集まる高級クラブを一手にまとめてるんです。オーナーの一人は、NYで生まれ育った、スノッブの典型。ジェイソン・ストラウス氏は36歳の若さで、軽くマルチ・ミリオネアでしょうね。もう1人は、ノア・ティッペンバーグ氏。きっと彼らの似非ヨーロピアン好みもあって、カラードお断りにしてるのかと。私だけではなく、「こんな店開けておくなんて!」と憤怒の声を荒げるコメントもみられましたよ。やっぱりね・・。

↓確かに育ちの良さが存分に感じられますね、ジェイソンさん。

My Big Apple
インド系のプロモーターはまもなく店から出てきたものの、「今夜はもうめちゃくちゃだ」とつぶやくだけで、彼もボー然としてましたけど・・。そんな彼も、そばにいた金髪モデルの女性の連れを入店させようと努力するのみで、他の方々には目もくれてませんでした。Do as Romans do、ってことなんですかね。

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