共和党ペリー候補、捨て身の戦術で巻き返し図る?

by • November 13, 2011 • NY TipsComments (0)1227

CNBCが主催して行われた、9日の共和党大統領候補による討論会。台風の目は、目下のところセクハラ問題が取り沙汰されている我らがヘルマン・ケイン候補・・・かと思いきや、最近支持率低下が著しいこの人が、やってくれました。

↓熱い激論が期待された討論会で、事件は発生・・。

My Big Apple

討論会で、テキサス州知事を2000年から務め歴代の知事のなかでも最長を誇るペリー氏、自身が大統領に就任した場合に撤廃する政府機関の3つについての質問に対し、

「Commerce, Education and the — what’s the third one there? Let’s see」

(商務省と、教育省とあと3つ目は・・ええっとなんだっけ?)

と完全回答ができなかったんです。頭が真っ白になってしまったペリー氏に助け舟を出した他候補のおかげで、

「ああ、そうだ環境保護局!」と回答したんです。これを受けてCNBCの司会者であるジョン・ハーウッド氏が「Seriously?You can’t name the third one?(本当ですか?3つ目の答えが出てこないんですか)」と詰め寄ると、ついにペリー候補、白旗を上げます。

「The third agency of government I would do away with — the Education, the Commerce. And let’s see. I can’t. The third one, I can’t, Oops!」

(3つめの機関ってどこだっけ、教育とー、商務省とー・・・ええっとええっと、3番目か・・分からないなぁ、おっとぉ!分からないよぉ!)

ははははは、なんとも人間味溢れる答え方じゃーないですか。カワイくみえたりしませんか??ペリー候補、この場面を振り返って、「人は誰だって間違いを犯すよ。オバマだって、2008年の選挙運動中に『全米57州を駆け回ったんだっけ?』とか言ってたんだから」と弁解してました。そーですね、確かに人間は間違えますよ。バックマン候補だって、演説で独立戦争が発生した州をマサチューセッツ州ではなく、ニューハンプシャー州と言ったこともあります。

ペリー候補、単にインタビューで自身の失敗を弁護しただけではないんです。なんとリベラル派の牙城ニューヨークを舞台に活躍するデビッド・レターマン氏のトークショーに10日に出演☆レターマン・ショー恒例の「なんちゃらトップ10リスト」のコーナーで、「ペリーの間違いの言い訳トップ10リスト」に、自ら登場してリストを読み上げてくれたんです!

以下は、トップ10言い訳リスト

10. "Actually there were three reasons I messed up last night. One was the nerves, two was the headache and three was, and three, uh, uh. Oops."

9. "I don’t know what you’re talking about. I think things went well."

8. "Hey, I was up late last night watching `Dancing With the Stars."’

7. "I thought the debate was tonight."

6. "Hey, listen. You try concentrating with Mitt Romney smiling at you. That is one handsome dude."

5. "Uh, el nino?"

4. "I had a five-hour energy drink six hours before the debate."

3. "I really hoped to get on my favorite talk show, but instead I ended up here."

2. "Hey, I wanted to help take the heat off my buddy Herman Cain."

1. "I just learned Justin Bieber is my father."

↓ペリーさん、親しみやすそうなキャラ全開でブラウン管の向こうの奥様方を悩殺!

My Big Apple

こうしたジョークのセンスが、テキサス州で知事を10年務める源なのでしょうかねぇ・・。ちなみに、共和党の大統領候補・世論調査結果では、ペリーさんの支持率、後退した感が否めません。

↓CBSの世論調査、ペリーさんは3位に食いついてたんですけど。

My Big Apple

一方でトップに立ったケイン候補はセクハラ問題について、引き続き断固たる否定を繰り返しました。その上で

「The American people deserve better than someone being tried in the court of public opinion based on unfounded accusations」(アメリカ国民は、根も葉もない言いがかりをもとに、世論という公共の非難にさらされている誰かよりも、ずっとふさわしい資格がある)

「They care about leadership and getting this economy growing and all of the other problems we face」(投票者はリーダーシップ、経済の成長、我々が直面する問題を気にかけている)

と述べ、自身の潔癖さと大統領としての器をアピールしてました。こんなキメ台詞が、投票者のハートをわしづかみにしたんでしょうかね・・。

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