また日は昇る、失われた20年間で得たものの大きさ

by • January 26, 2012 • NY TipsComments (0)1097

先進国の代表として、オバマ米大統領が一般教書演説で登場した日本。その日本が、失われた20年の間に得たもの。NYタイムズ紙 がキレイに羅列してくれていましたね。
1)長寿化
平均寿命は78.8歳から83歳へ(1989年から2009年)
→アメリカは78.2歳
2)インターネットの高速化
世界最速インターネット都市50のうち、日本の都市が38都市を占める。
→アメリカは3都市のみ
3)円高
円は対ドルで1989年末から87%上昇、対ポンドでは94%上昇
4)失業率
2011年12月時点で4.2%
→アメリカは8.5%で日本の2倍
5)貿易収支
日本は2010年に1960億ドルの黒字、1989年の3倍
→米国は赤字が990億ドルから4310億ドルへ拡大
6)高層ビルの建設数
過去20年間で、152メートル以上の高層ビルが81件誕生
→アメリカでNYが64件、シカゴで48件、LAで7件
↓ご覧の事実に、「生活レベルでの実感はない」と言われても、外からはこう映るんです。

My Big Apple

異論があるでしょうが、日はまた昇るのです。私のお友達がフェイスブックで盛り上がっていたのが、東芝4Kのお話。私はテクノロジー系に詳しくないので、4Kの威力については、こちらのサイト にお任せして、友達がステータス・アップデートで叫んでいたのは、「Samsung your move!」。サムスンのTVシェアはナンバーワンですが、いつまでもうかうかしていられません。新たな技術は進化しており、日本が先頭を切ったのは素晴らしいではありませんか。
ソニーの衰退が著しいとはいえ、ソニー・ピクチャーズはコロンビアなど含め、映画「マネーボール」などはオスカーから17部門のノミネートを受け、今回では最多を数えました。1月20-22日週の北米興行収入ナンバーワンも、ヴァンパイア・シリーズ「アンダーワールド」の最新作第4弾でしたし、エンターテイメントでは朗報が多く届いてます。
↓「マネーボール」、個人的には2011年のナンバー3に入る名作です~。

My Big Apple

映画といえば、北米で大ヒットしたスティーブン・スピルバーグ製作「リアル・スティール」でも、日本へのステレオタイプが現れてましたねぇ。おそらくスーパーバッドと言いたかったであろう、「超悪男子」なんて書かれた日本製ロボットが登場したんですから。かのロボットは即効で敗北しスクラップ化したとはいえ、ロボットを口頭で操作しようとした父親に代わって、子供が日本語でロボットを自由自在にコントロールする場面も出てきましたから、日本への悪意とだけ受け止めるのはやめましょう。ソニー・ピクチャー配給ではなく、ディズニー傘下のタッチストーンが日本への宣伝効果を考えて織り込んだだけとは、いえないのではないでしょうか。日本は失われた20年の間に、しっかりとその存在感を放っているのですよ。

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