つや消ししたシルバーをめぐらせるボディは、ひんやりした肌触りながら指を走らせるとあまりにスムーズ。真ん中にはほの白く光るアップルが、単なるスタイリッシュをリュクスに変える。それがMac。スタバでMacの画面に見入る誰かの姿は、PCの前にでんと構えるそれよりも、格段にスマートに映るから不思議だ。
なーんてカッコつけて説明するまでもなく、Macユーザーっていうだけで、クールを象徴しているようにみえますよね。アメリカ版CMで、Macと自己紹介するドリュー・バリモアの元恋人ジャスティン・ロングがシャツにタイなしのラフな格好でにこやかに微笑む一方で、PCに扮する男性は冴えないスーツにメガネで登場し、さらに格差イメージが定着した気がします。極めつけは、女性にとってもキャリー・ブラッドショー。作家ながらファッショニスタの彼女の前には、いつもMacが鎮座しておりました。
↓ジャスティン・ロングがスマートなオタクという雰囲気なのが、妙に説得力あり。
Macユーザーは、本当にPCユーザーよりも本当にトレンドの最先端を走るオシャレさんなのでしょうか。
答えを教えてくれるこちらによると、Macユーザーにとっての人気ナンバー1は堂々のバーニーズ・ニューヨーク。平均コストは250ドルを超える、高級百貨店です。2位はインターミックス。歌姫リアーナをはじめ、トレンド・セッターがこよなく愛するセレクト・ショップも、平均コストは大体250ドル。私が5年前に一度だけ買ったトップも、200ドルをゆうに超えてました。3位はサックス・フィフスアベニューは、比較的おさえめでも100ドル乗せは当たり前。5位にはヘンリ・ベンデルが入ったほか、7位にはしっかりエルメスがランクイン。平均コストは考えたくありません。
反対にPCユーザーはというと、運動靴ブランドのニュー・バランスがなぜかトップ。2位はスポーツ系衣料のノーティカ、日本から撤退してたんですね。3位には日本だとユニクロ以下のお値段が庶民に魅力なオールド・ネイビーです。それぞれ平均コストは30-60ドルと、ゆうに100ドルを下回ります。
↓MacユーザーとPCユーザー、ブランド好みもファッションVSファンクション。
そもそもMacの値段がリーズナブルなPCに比べお高いので、Macユーザーは経済的余裕があるとの想像も難くはなく、必然的にブランドにお金をつぎ込みやすいといえますね。実際にアメリカでいうところの6デジット、日本でいうところの1000万円プレーヤーは、調査対象のMacユーザーの間で40%だった一方で、PCユーザーはわずか29%でした。
最後の調査項目でアウトレットをMacユーザーが愛用していることが確認できるのも、むべなるかな。お金持ちは節約が大好きですからね。フェラーリを乗りこなすアメリカ人のお友達も、微笑ましい。つい最近チャリティ・イベントでのドレスに出席するため、妊娠中だったこともあってフェイスブックに「妊娠5ヶ月の私にピッタリのドレスを貸して!」なんて書き込みしてました。無駄なものは、買わない。お金持ちになるための、基本の「き」であることは、間違いありません。
↓アウトレットは、お金持ちも御用達。
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