Before The 1st Presidential Debate, Let’s Check The Poll Out!
コロラド州デンバーで、ついに一騎打ちの戦いの火蓋が切って落とされますね。はい、日本時間では本日3日の米大統領選挙・第1回大統領候補討論大会です!!
コネチカット州キニピアック大学が2日発表したホヤホヤの世論調査では、相変わらずオバマ米大統領が49%で対する共和党ロムニー候補45%を4%ポイント突き放しております。富裕者層向けの政治資金活動で、「アメリカ国民の47%は政府に家から食べもの、何からに何まで政府に依存している」と発言し、ニューズウィークいわくアメリカ国民を「たかり」呼ばわりした割りには、健闘しているようにみえますが・・。
ただし女性層で見ると、オバマ米大統領が圧倒的で56%もの支持率を有しております。ロムニー候補が38%なだけに、その差は16%ポイント。支持率の格差をみて思い出すののは、共和党大会で真っ赤なドレスを着たアン夫人。ABCニュースを初めメディアが暴露したように、プライスレンジが1990ドル(15万5500円)と言われると、シングルマザーや3000万人といわれる失業者を家族にもつ母親、妻、娘は支持する気にはなれないでしょう。だって軽く家賃の金額ですから・・・安倍さんのカツカレーとは、比較になりません。ミシェル夫人は398ドルで、Jクルーの靴を合わせても650ドル(5万700円)程度でしたねぇ。
(追記:選挙資金をみると、夫人の装いなんてどーでもよくも見えますが・・このサイトはいつも、イベントごとのお金の動きをビジュアルで分かりやすく解説してくれるので、おもしろいです。要チェック!)
支持率はさておき、討論会の注目度をみてみましょう。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙・NBCの共同世論調査を参考にしてみると・・。
第1回討論会世論調査の対象となった22%が「極めて重要」と回答しております。「非常に重要」の16%を合わせると「重要」と判断した回答者は38%及びました。4割弱かーと、流すことなかれ。ブッシュVSケリーの2004年当時の32%、ブッシュVSゴアの2000年当時の36%を超えてるんです。2008年当時には届かなかったとはいえ、ニュージャージー州のクリスティー知事が「ロムニー候補はここから巻き返しを図る」と発言したように、ここをターニングポイントと捉える人々も少なからず存在しうるのですねぇ。
討論会での勝者についての世論調査(キニピアック大学とピュー・リサーチ・センターによる調査)をみると、雄弁さが実証済みのオバマ米大統領に軍配が上がり、51%でした。ロムニー候補の29%を大いに上回ってます。
ロムニー候補はベイン・キャピタルを率いただけに、プレゼン能力には長けているはず。ただ・・・頭にこびりついて離れない「47%」をはじめ、失言の多さ。「お父さんがメキシコにいたんだよね、僕もメキシコ人になれたのに」っていうのは、いくらヒスパニック層の票が欲しくても、どうなんでしょうかね。極めツケは、これ。ABCの国民的な朝番組「グッドモーニング・アメリカ」で中間所得者層について「20万ドルから25万ドル(1560万円-1950万円)以下だ」と発言してました。飲んでたコーヒーを吹いちゃいそうなぶっ飛びっぷりです。ロンドン五輪前にキャメロン英首相を表敬訪問した際には逆鱗に触れ、同首相をして「イギリスは反ロムニーで団結している(United Against Romney)」なんて言わしめたことも、記憶に新しい。
ロムニー候補とキャメロン英首相のこの写真が、温度差を如実に表してますな。
なんだかんだいって、ヘッジファンドをはじめマーケットはオバマ米大統領の勝利を織り込み始めているようで。オバマ再選、共和党が下院で過半数維持を見込んだ上での推奨ポートフォリオあるいはストラテジーをクライアントに提示しているんだとか。「財政の崖」を前に、2011年8月ほどではなくともこう着が予想されており、ゴールドマン・サックスによる年末のS&P500予想は、足元から約13%下落の1250pに設定されています。
個人的には選挙権がないだけに、私の注目は米大統領選どころか財布を直撃する「財政の崖」!!だってCNNマネーをはじめ各メディアが報じるとおり、平均のアメリカ人世帯で年間3540ドル(27万6000円)相当の増税に直面するんですもの。米上院で歩み寄り協議が一応は始まっているようですが、頼みますよ米議員さん!!!
2013年からはMTAの1ヵ月パス料金も104ドルから値上げされる予定ですし・・じっと手を見る。
追記:結局、CNNによる世論調査では・・以下の通り!ロムニー圧勝でした。アメフト大好きなアメリカ人の気質を考えたら、初めから終わりまでオバマを攻撃しまくったロムニーが魅力的だったのも、むべなるかな。
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