State Of The Union, As Expected… And Finding Marco.
【内容を追加いたしました】
一般教書演説、予想通り2期目の宿命として前半2年で大統領としての輝かしい功績作りの素地として、1)移民改革法案、2 )同性愛の権利(軽くです)、3)社会保障、4)銃規制強化、5)環境問題、など、指摘しておりましたね。一般教書前の報道どおりで、規定路線かと。
オバマ米大統領から、「Japan」の言葉が出てきたときは、ちょっと斬新でした。とはいっても、「キャタピラーは日本から雇用を移した」という製造業と雇用の部分なんで、国際関係ではありませんでしたけど。円安が批判されるなかでは、ニュートラルで結果オーライでしょうか。中国の言及もクリーンエネルギー普及の一環のみで、総じてバッシングは目立ちませんでしたね。斜め読みすると、大気汚染が深刻化する北京の現状への皮肉に聞こえなくもないですが・・。
韓国が出てこなかったのは、自由貿易協定(FTA)の追加条項が2012年3月から発効したからなんですかね。FTAでは欧州に締結に向けた協議の必要性を強調してましたし。米国貿易が雇用や経済に跳ね返る分、ここ大事ですからね。
再選後はレームダック化する前の2年が勝負ですから、雇用やら最低賃金を9ドルへの引き上げ案やら銃規制など、内政を主軸に据えるのはむべなるかな。米国での生産を再開すると発表したアップルのクック船長が、ミシェル夫人から一般教書演説でワシントンに招待されたはずです。
オバマさんが例のとおり共和党に歳入増加の手段で増税を求めたため、後ろに控えたベイナー米下院議長の薬を服用したばかりのような苦~いお顔が印象的でした。とはいえホワイトハウスのブログによると、今回の拍手回数は87回。2012年に並びました。ちなみに一般教書演説を初めて行った2010年は116回と最高で、最低は2011年の80回です。
個人的には米大統領選で投票するだけで3時間待った後に翌日帰ってくるよう要請された102歳になるマイアミ出身の女性を招いて、投票システムの改善を勧めた点が気になりました。
これは、ある意味、共和党議員であるフロリダ州選出のマルコ・ルビオ米上院議員への当て付けかと想像してしまいます。なぜなら一般教書の直後にキューバ系移民の子孫として、マルコ議員の演説が予定されていたから。ブルーがかった瞳が印象的なマルコ議員の反対演説で、ヒスパニックの心が動いたのか・・・。マルコと言われると、個人的に「母を求めて三千里」ならぬ「支持者を求めて三千里」を想像するのは私だけでしょう。もとい個人的にマルコさん、トーク中の水飲みはライアン前副大統領候補と同じで、印象がはかばしくなく残念でした。
せっかくの晴れ舞台、内容よりもカメラ目線で水をグイ飲みする姿がアメリカ国民に焼きつかせたマルコもといルビオ議員。オバマ米大統領の一般教書のお株を奪うという意味では、大成功だったでしょう。翌日には米国版めざましテレビともいえるABCの「グッドモーニング・アメリカ」に出演し、「水が必要だったんだよ、他にどんな手があるっていうんだい?」と振り返ってました。また「神様は僕らが人間なんだって思い知らせる、ニクい方法をご存知だよ」と茶化す余裕もみせており、むしろ演説より好印象でしたね。なおキューバ系移民なだけに、英語での演説をライブで行う前にスペイン語版を撮影していたそうです。
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