Apple Does Think Different.. In Their Own World.
ソニーのプレイステーション4にかまけていただけではありません!ちゃんと、アップルもフォローしてましたよ!!
マック向けの最新OS「マーベリック」。これまでOS名称はネコ科の動物を元にしていましたが、今回はカリフォルニア州北部にあるサーフィンのメッカに由来しているそうな。レオパードやらライオンを駆使してそろそろネタ切れだったところで、今さら原点回帰ということなんでしょうか。半面、iPhoneやiPadとの相関性を高め、電池消費量を抑制し、複数のスクリーンを管理するフィーチャーを搭載していることは、評価に値すべきでしょう。
何より、Mac Proには恐れ入りました。
アップルとして腕の見せ所は、何よりそのデザインだったでしょう。
WWDCでプレゼンを担当したワールドワイド・プロダクト担当上級副社長のフィリップ・シラー氏。「これ以上どうやったら斬新になれるってんだい!!(Can’t innovate any more, my ass)」と自信満々に言い放ったように、アップル・ファンにとっては未知との遭遇といっても過言ではなかったかと。マック・プロの無駄を省いたフューチャリスティックなシリンダー型デザインに、心を打たれたことでしょう。
しかし、黒いツヤッツヤなデザインから「ダースベイダーのゴミ箱」なんてからかう人々が多いことも事実。独ブラウンが製造したコーヒーメーカーを彷彿するとの指摘なんかは、iPodの例もあってもう驚きません。
何より、サンダーボルトを使ってストレージをエクスポートしなければならないのも「革新的」ではありません。デザインが円筒型となれば、壁の隅やモニターのコーナーにフィットするはずもありませんし、コードだらけになれば不本意にも洗濯干しに使うタコ足状態ですよ・・。
デザインはさておき、性能はどうかと申しますと。12コア、256ビットのインテルXeon E5プロセッサーは先代と比較して2倍の速度を誇ります。DDR3 1886MHz対応の4チャンネル・メモリーでは、1秒につき60GBのメモリー帯域を実現!ええ、もちろんこちらも前世代から2倍速となってます。
・・・しかし、誰が買うのでしょう?だってS&P500を構成する企業の広告をデザインを担当する知り合いのクリエイターでもMac Bookで仕事してましたから、ここまでの性能は必要ないのでは?・・・と思ったら、こちら3Dクリエイター、あるいはビデオ編集・映画関係者など特殊技能職者向けなんですね。
アップルは他にiPhone向けに最新版「iOS7」も発表し、使用頻度の高い機能に「コントロール・センター」を採用しました。ブラウザ「サファリ」のデザインを刷新したほか、あらゆるアプリが複数に稼動できるようアップグレードさせたというのも、ユーザーにはうれしい話・・。
で、どんな風に起動するかというと百聞は一見にしかずというワケで、こちらをご覧下さい。
あれあれ??アンドロイドのスマートフォンをお持ちの方なら、お気づきになったかもしれません。
例えば「コントロール・センター」。アンドロイド(右)には既にお馴染みの機能です。
どのアプリが使用されているかが分かるのも、アンドロイドが実践済み。
ユーザー・インターフェイスが懐かしのVista風な透明感あふれる仕上がりというのも、興味深い。だからこそ、The Vergeは競合他社との「リミックス」と表現し、ビジネス・インサイダーは直球に「アップルがiOS版にコピーしたアンドロイトの7つの機能」と報じておりました。
満を持して発表したとされるiTunesラジオも、パンドラが先んじていて、今さらです。
というわけでWWDCで新製品ラインナップを発表した10日こそ一時的に1%超上昇しましたが、内容を消化すると0.7%安でクローズしました。11日も小幅安で続落し、終値ベースで本日5月17日以来の安値を迎えたのも、むべなるかな。
まぁ、ある意味やっぱりアップルはThink Differentだったといえるお話でした。
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