As Housing Market Recovers, HGTV Rating Is Up And Food Network Is Down.
サブプライム問題でどん底に落ちてから一転、米住宅市場の回復っぷりは日本でも伝わっているかと存じますが・・・ここまで来ました。
ケーブルTVの視聴者数で、大移動が起こっているんです。ケーブルTV会社スクリップス・ネットワークス・インタラクティブ傘下のチャンネルで、目覚しい変化が見て取れます。
NYポスト紙によると、料理チャンネル「フード・ネットワーク」の2012年4月-2013年4月までのゴールデンタイムにおける平均視聴者数は10%減の106万人でした。料理チャンネルで減った分はどこへいったのかといいますと・・・他でもない住宅情報チャンネル「HGTV」。平均視聴者数は12%増の124万人だったんです。HGTVの収入も視聴者数の増加に合わせ、10.9%増と2桁の伸びを達成!UBSのアナリストをして「10四半期ぶり、2年半ぶりの快挙」と言わしめてます。
景気後退に落ち込んでから視聴者のライフスタイルも様変わりした分、これまで「フード・ネットワーク」は好調をキープしてたんです。こちらでご案内したように、外食好きで知られるニューヨーカーの間ですら自炊がブームとなったほど。クッキングといえば毎日の生活に欠かせないセクターなだけに、景気に左右されない鉄壁の強さを誇っていましたが・・・足元は米6月消費者信頼感指数が2008年1月以来、米5月新築住宅販売件数が2008年7月以来の高水準とリーマン・ショック以来の改善を遂げるなかで、住宅市場の回復につれ視聴者が合わせるチャンネルもついに変わってきました。
「フード・ネットワーク」の出演者がB級グルメ番組「Diners, Drive-Ins, and Dives」のガイ・フィエリ氏のほか、料理の鉄人に選出された有名シェフのジェフリー・ザカリアン氏のように、主婦層の人気を獲得しづらい点も裏目に出たかもしれません。「HGTV」の番組にはカバー写真にあるように「Cousins On Call」のアンソニー・カリノ氏、ジョン・コラネリ氏をはじめ、「Property Brothers」の双子、ジョナサン、ドリューのスコット兄弟などイケメンぞろいですからね。
ガイ・フィエリ氏。アメリカ人っぽいといえばそうですが、暑苦しい・・。
スコット兄弟はカナダ人。弟のジョナサン(左)は俳優を目指しただけあってイイ男です!
「HGTV」が躍進したおかげで、視聴者数が減少したとはいえ「フードネットワーク」も底堅くスクリップス・ネットワーク・インタラクティブのネットワーク部門収入は11%増でした。ケーブル局サービスのタイムワーナーが1%増、MTVやニコロデオンなどでお馴染みバイアコムが2%増である点を踏まえると、その差は歴然としています。ただ、今後もHGTVの未来がバラ色かは不透明。FOMCによる資産買入の縮小で金利が本格的に上昇すれば、住宅市場が冷や水を浴びせられるかもしれませんし・・。
Comments
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NY市役所での結婚式、予想以上に簡単なんですね・・