Wall Street Is Eyeing September Taper.
ウォールストリートは、今後のFOMC動向をどうみているのでしょうか。
FOMC直前恒例、経済専門チャンネルCNBCがまとめたエコノミスト、ストラテジスト、ファンドマネージャーなどを対象とした市場関係者向けFed調査をみてみましょう。今回の調査では、QEを縮小する時期を10月頃をメドとしていました。前回調査した6月時点の12月から、前倒ししています。平均での調査回答こそ10月頃でしたが、最も集中した回答は9月で48%でした。ざっと半数が9月の縮小を見込んでいることが分かりますね。次いで多かった時期が12月で14%、10月の12%と続きます。
QE全体の規模については、平均で9219億ドルを予想。前回の8836億ドルを上回りました。縮小の規模は平均で192億ドルと、前回の221億ドルよりせばめています。以前より縮小が緩やかなペースになると予想しているんですね。縮小を開始する失業率のメドとして、現状7.6%のところ7.3%を上回る水準では着手しないとの見方が平均でございました。
QEを終了する時期については、平均で2014年8月でした。前回6月および4月時点の予想である2014年7月から、小幅に後ろ倒ししています。同時に、失業率が6.71%を上回る場合はQEを終了させないとの見方が表れておりました。
QE終了、1月時点では今年の11月だったなんて!!
QE縮小につき、金融市場で最も下落が見込まれる資産は「住宅ローン担保証券」で68%でした。次いで「債券」が66%、「株式」は58%となります。
2013年の成長見通しは、今回初めて2%を割り込み1.9%でした。前回6月時点の2.1%を下回り、年初の2.6%からは大きく下離れしています。景気後退リスクは16.2%と前回から若干上昇も、足元最低近くを保ちました。最大の回復リスクは「税制・規制」で30%を挙げており、次いで「鈍い雇用回復」が22%、「金利引き上げ」は10%にとどまっていました。「欧州情勢」は8%であり、4月時点の20%から大幅に低下してます。
最後にFRB議長の後任候補の予想では、首位は以前お伝えしたようにイエレンFRB副議長で72%でした。サマーズ元米財務長官が20%と続き、3位に現職のバーナンキ議長が10%に入ってます。市場はやっぱり、緩和継続が期待されるイエレン副議長の就任が妥当と考えているんですよね。ドイツ証券のエコノミストからこんなツィートがあったように、マーケットはイエレン副議長の就任を催促してきた感が拭えません・・。
Comments
FOMC直前特集①:7月に数値目標を変更するのか Next Post:
7月FOMC声明文はハト派寄り、QE縮小の行方は?