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バロンズ誌が「まだイケる!」と推す2014年の10銘柄

by • December 9, 2013 • Latest NewsComments (0)2208

The Market Rally Is Not Done Yet : Barron’s Favorite 10 Stocks for 2014.

ウォールストリート関係者の愛読誌バロンズ。日頃からマーケットへの強気なスタンスで知られておりますが、今回もブルのごとき前傾姿勢を維持しています。今週号のヘッドラインの記事、タイトルは2013年にS&P500が年初来で23%上昇したとはいえ、ラリーは「まだ終わっていない(Not Done Yet)」ですから。

その上で、2014年もまだイケる推奨10銘柄を抽出。株価指数が過去最高値を更新し続け警戒感がくすぶるなか、低い株価収益率(PER)に注目しています。ただし、2013年の推奨10銘柄ほど好パフォーマンスを達成するとは見込んでいません。今年の10銘柄は5日時点までで平均35.2%上昇し、S&P500を平均9%上回っていました。

2013年は、ずばり推奨10銘柄が飛翔しホクホクだったはずのバロンズ。
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では、今年の推奨10銘柄をみてみましょう(アルファベット順)。

1)バリック・ゴールド(ABX)
年初来で56%下落し、金価格が1230ドル台で推移するなか400ドルだった10年前の水準以下の15ドル台で取引中のバリック・ゴールド。政治的な事情で南アフリカでの開発を停止中。それでも、株価は値ごろ感あり。ピーター・ムンク会長が年末に退任する予定であり、仮に物言う投資家が動けば株式分割で最大44ドル、少なくとも35ドルへの上昇が望める。

2)カナディアン・ナチュラル・リソーシズ(CNQ)
同社が生産する原油の45%を占めるカナダ重油はウェスタン・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油価格を30ドル下回って推移するものの、スプレッド縮小へ期待が掛かる。オイルサンド事業での拡大を2017年に完了させれば、フリーキャッシュフローが足もとの10億ドルから2018年に50億ドルへ急増も夢ではない。10月に配当を60%引き上げ現時点での配当利回りは2.4%のところ14年に7%まで上昇するとの試算ある。14年は、今年の年初来パフォーマンス11%の上昇を超える推移となりそうだ。

3)シティグループ(C)
健全な資本を有するシティは51ドル台と値ごろ感がある。現在2014年の1株当たり利益見通し5.41ドルの10倍以下、有形資産の価値54.51ドル以下で推移。有形資産以下で取引されている金融機関の株価はシティのみで、PERもセクター内で最も低い。シティといえば世界各地に支店ネットワークを広げ、北米以外の収入は60%とJPモルガンの3倍に相当する。当局からの承認を受ければ、配当が直近の1セントから30セントへ引き上げられ自社株買いも50億ドルへ拡大する期待も高い。銀行出身のコーバット最高経営責任者(CEO)の下で、2015年には1株当たり利益6ドル乗せへ望みを託す。

4)ディーア(DE)
米国の農家は農産品の価格下落と政府からの優遇税制が削減された結果、同社の売上は打撃をこうむり2013年10月末に終了した今年度の機器販売がマイナスだった。とはいえ、ウォーレン・バフェット氏に率いるバークシャー・ハサウェイなど賢明な投資家は同社株を保有している。バランスシートも良好で、自社株買い80億ドルを発表したばかり。割安感とともに、長期的には人口増加とともに需要拡大が見込まれ「買い」と判断できる。割安感から、物言う投資家の登場で株価上昇の糸口をつかむシナリオもありえよう。

5)ゼネラル・モーターズ(GM)
GMは年初来36%上昇したが、2014年の1株当たり利益見通しの8倍以下で推移している。米政府は年末までに保有株を売却する一方、同社はカナダ政府が保有する同社株40億ドル相当を買い戻すとの観測も。GMの足もとの現金保有高(債務などを除く)が150億ドルで毎年フリーキャッシュフローを80億ドル生み出しており、インフレが1−2%であれば高い配当利回りへの道筋が開ける。

6)インテル(INTC)
足元で株価は2014年1株当たり利益見通し1.90ドルの13倍である24ドルで推移し、配当利回りは3.7%。テクノロジー・セクターで最も高い水準を誇る。パソコンへのエクスポージャーが高い半面、携帯端末への低い市場占有率といった不安を抱えるウォールストリートにとって、2014年のインテルは大きなサプライズを与える見通し。PC市場は底打ちの様相を呈し、高い処理能力と低電力のチップで端末へ積極的進出を計りアーム・ホールディングス(ARMH)の牙城を崩す勢いだ。

7)メットライフ(MET)
年初来で51%も上昇したが、2014年1株当たり予想5.76ドルの10倍以下に相当する51ドルで推移。慎重に見積もった簿価価値48ドルをわずかに上回るにとどまる。2014年の業績が予想を達成し当局が自社株買いを承認すれば60ドル超えどころか、一部の強気派は50%以上の上昇を織り込み始めた。配当利回りは、現時点の2%から3%へ上昇するだろう。

8)ネスレ(NSRGY)
エマージング国でのエクスポージャーが高い利点と、特筆に値する品揃えの高さを誇る同社。既存事業ベースでの売上高で5−6%増を掲げ、今年は目標を達成する見通しだ。アナリストは、1株当たり利益見通しにつき5−9%を見込む。ネスレは米株市場にて2014年1株当たり利益見通しの17倍に相当する72ドルで推移し、決して割安感はない。とはいえ、ロレアルの持ち株比率30%、300億ユーロ相当を除けばゼネラル・ミルズやケロッグと比較してもプレミアムは小幅にとどまる。

9)サイモン・プロパティ・グループ(SPG)
アメリカ人がいくらオンライン・ショッピングに高じても、サンクスギビングデーで客足が好調だったようにモールでの買い物も大好きだ。ボストンのコプリー・プレイスからラスベガスのフォーラム・ショップまで全米200ヵ所にモールを展開するサイモンは、10月に配当を前年比9%引き上げ1.20ドルとし、配当利回りは3.2%。バランスシートを見ると余剰金が潤沢で配当支払いは容易であり、年率10億ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと想定される。

10)USエアウェイズ(LCC)
米政府がアメリカン航空との合併を11月12日に承認し世界大手の航空会社が誕生する見通しながら、株価は22ドルと2014年の1株当たり利益見通しの2.45ドルの10倍以下。合併へ向かって発進したとはいえ、株価は過小評価されている点は注目に値する。少なくとも合併後、米国内でのデルタ航空、ユナイテッド・コンチネンタル航空、サウスウェスト航空と合わせた4社が米国内の制空権の8割を掌握するため、原油価格上昇とともに料金引き上げは容易となるだろう。

(カバー写真 : Barron’s)

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