Pot Party Is On In Colorado, And NY Is Loosening Up.
全米で初めて娯楽向けマリファナ使用・販売が合法化されたコロラド州、発売初日の1月1日には売上高が100万ドル(1億400万円)を突破しました。州都デンバーに集中する136店舗をのマリファナ販売店舗は、炬燵で丸くなる猫の手も借りたい忙しさだったことでしょう。
大麻を求め、大群がやって来た・・1日は大寒波と悪天候もなんのその。
(出所: Buzzfeed)
コロラド州にとっては、新たな歳入減として朗報間違いナシ。同州歳入局が弾き出した2014年の売上高は6億ドル(624億円)、歳入は6700万ドル(69億6800万円)に及ぶそうです。課税内訳は卸売業者に15%、小売業者に10%。税収は公立学校、公共建造物、マリファナ規制遵守の徹底に役立てるとされています。AFPの試算では、2018年までに10億ドル(1040億円)も夢ではないとか。まさにあぶく銭ならぬ、白煙銭・・・。
政府が期待に胸を高鳴らせる税収の行方まだ不透明ですが、民間企業には甘い果実がその手にもたらされています。RTによると、医療マリファナ関連企業グリーングロ・テクノロジーズ(GRNH)の株価は新年のわずか3営業日で一時は4倍強の18.5セントまで急騰。メディカル・マリファナ(MJNA)も大発会で一時は2倍の32.5セントまで化けました。
気になる販売制限、年齢は21歳以上ですから飲酒年齢と同じです。異なる点はコロラド州民か否か。コロラド州民なら21歳以上の成人につき1人1オンス(28グラム)まで購入が可能ですが、コロラド外の州民の場合は0.25オンス(7グラム)までしか買えません。
コロラド州の劇的な自由化を受け、ニューヨークでも変化の兆しが現れています。ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙によると、クォモ州知事はガンや緑内障など深刻な病に伏す患者向けに、医療目的でマリファナ販売合法化を検討しているんです。ただし、コロラド州をはじめカリフォルニア州やオレゴン州ほど緩和しません。指定された20ヵ所の病院で処方され、連邦政府あるいは政府機関を通じ供給されるんだとか。どこで栽培されたマリファナになるんでしょう?
個人的には、大麻の自由化は簡便して頂きたい。医療目的ならいざ知らず、娯楽目的でパカパカ吸われあの匂いが充満すると思っただけでウンザリです。支持派は交通上、健康上、脳の認識力などに問題はないと主張していますがNYではアルコールと服用する方々が多く、懸念が残ります。女性にとっては、使用後の暴飲暴食も美容の大敵ですしね。
コロラド州を含め全米で医療目的でのマリファナ使用を合法化している州、および法案が可決した年はアルファベット順で以下の通り。保有制限も含め、詳細はこちらからどうぞ。
アラスカ州 1998年
アリゾナ州 2010年
カリフォルニア州 1996年
コロラド州 2000年
コネチカット州 2012年
ワシントンD.C. 2010年
デルウェア州 2011年
ハワイ州 2000年
イリノイ州 2013年
メイン州 1999年
マサチューセッツ州 2012年
ミシガン州 2008年
モンタナ州 2004年
ネバダ州 2000年
ニュー・ハンプシャー州 2013年
ニュージャージー州 2010年
ニューメキシコ州 2007年
オレゴン州 1998年
ロードアイランド州 2006年
ヴァーモント州 2004年
ワシントン州 1998年
こうしてみると、リベラル寄りの州が優勢ですね。アラスカ州やアリゾナ州と共和党の地盤が顔をのぞかせたとはいえ、南部が一切入ってこなかったのは伝統的レッド・ステーツの誇りを感じさせます。
(カバー写真 : techyville.com)
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