Newsweek Reveals Bitcoin Inventor.
ビットコインの生みの親、ナカモト・サトシ(中本哲史)氏。これまでずっとベールに包まれ、死亡説が流布するどころか実在しているのかさえ疑問視されていた人物ですね。
リーマン・ショック後に花開いた、仮想通貨ビットコイン。一時は1日の取引高が5億ドル(510億円)を記録するなど新時代の通貨としてITオタクに始まり一部のウォールストリートからもてはやされながら、マウント・ゴックスの経営破綻の衝撃が襲ったのは記憶に新しい。分岐点に差し掛かる今、ニューズウィーク誌のリア・マクグラス・グッドマン氏の執念の取材を経て、満を持してご本人が登場したんです!
ボサボサ頭、ヨレヨレのTシャツに古びたジーパン。時代の寵児となったビットコインの発案者にしては威厳の欠片もない中本氏、その目は「長い間戦い続けた後に絶望的な敗北に直面したよう」だったといいます。ビットコインに対し一貫して「それ(it)」と言及し、ビットコインの「ビ」の字も触れず。ただ「すでに別の人に引き継いでおり、私はもう関与していない。話すこともない」と応じるだけでした。
1959 年大分県別府市に生まれ現在64歳の中本氏は、母の再婚とともに米国カリフォルニア州へ移住します。大学卒業後にヒューズ・エアクラフトに入社し、以降は防衛・電気通信・ソフトウェア関連の仕事に従事。1回の結婚で1人、2回目の結婚で5人の子宝に恵まれました。1990年に2回レイオフされた経験があり税金と住宅ローンの支払いが滞った挙句、住宅は差し押さえられたことも。こうした経験でリバタリアンへの思想を強めたのか、娘には「政府の支配下に入るんじゃない」と説いたといいます。
2度目の結婚生活がほころび、ニュージャージー州に移った中本氏は2000年に米連邦航空局(FAA)に入りました。同時多発テロ事件発生後は、ソフトウェア・エンジニアとして業務に加わったといいます。契約終了後はカリフォルニア州テンプルシティに移り、以降は定職をもっていないとか。
彼の素顔に迫る一大スクープ、ご関心のある方はぜひ原文でじっくりお読み下さい。
(カバー写真ほか、すべてNewweek)
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