Top 10 U.S. Companies With No Long-term Debt.
米10年債利回りは29日、2013年6月以来の2.4%割れが接近。金利低下とともに、企業が借金を増やすのは当然の成り行きといえるでしょう。増配、自社株買い、設備投資などなど、枚挙に暇がありません。S&P500を構成する企業の間では、長期債務が1—3月期に10%も増加するはずです。
年初来から、マーケットが長期債務を抱える企業に優しいことも一因でしょう。
特に4月以降が顕著ですね。
2013年は逆にテーパリング警戒、政府機関の閉鎖もあってマーケットは長期債務を抱えない企業を選好していました。S&P500のリターンが15%だったところ、長期債務ゼロの企業は20%に達したんです。
では、長期債務がゼロの企業はどこなのでしょう?USAトゥデーによると、26社あるんです。同紙がS 調査した時点での時価総額別トップテンは、以下の通り。
1. フェイスブック(FB、ソーシャルネットワーク) $1630億ドル
2. クアルコム(QCOM、) 1354億ドル
3. ビザ(V、カード決済) 1343億ドル
4. コグニザント・テクノロジーズ(CTSH、テクノロジー) 298億ドル
5. パッカー(PCAR、自動車製造) 227億ドル
6. マイケル・コース(KORS、アパレル) 198億ドル
7. アバゴ・テクノロジーズ(AVGO、半導体) 175億ドル
8. バーテックス・ファーマシューティカル(VRTX、製薬) 169億ドル
9. チポトレ・メキシカン・グリル(CMG、レストラン・チェーン) 227億ドル
10. ペイチェックス(PAYX、給与支払い代行サービス) 149億ドル
そういえば以上の企業、1-3月期の決算も悪くなかったんですよね。
フェイスブックはこちらをご参照いただくとして、アパレルの希望の星マイケル・コースは1-3月(第4四半期)決算で、純利益が前年同期比59%増の1億6100万ドル。1株当たり利益は78セントとなり、事前の自社予想63-65セントだけでなく、市場予想の68セントもゆうに上回りました。売上高は54%増の9億1750万ドル。事前の自社予想7億9000万‐8億ドル、アナリスト予想の8億1810万ドルより強い数字を叩き出しています。店舗数が405店舗と前年同期の304店から増加させ、売上に寄与しました。既存店売上高は26.2%増と、市場予想の21%増を上回っています。地域別の既存店売上高をみると、北米が20.6%増と市場予想の18%を超えています。欧州も62.7%増と、市場予想の46%増を超える好結果です。
見通しも良好。4-6月期は、1株当たり利益を78-80セントとなる見通しで市場予想の79セントと中央値は一致しました。売上高は8億4000万-8億5000万ドルと、市場予想の8億2410万ドルを上回ります。既存店売上高は、20%増でした。2014年度(2015年3月末)は、1株当たり利益につき3.85-3.91ドルと見込み、アナリスト予想平均の3.85ドルを上回りました。売上高は40億‐41億ドルとし、中央値は市場予想の40億6000万ドルに近い水準となります。ただ業績見通しは申し分ないながら、営業費用の増加に伴い粗利益率が低下する可能性を点灯させ、1−3月期はすでに粗利益率は59.9%と、市場予想60.2%および前期の61.2%を下回ってました。
ビザの1-3月(第
決算が堅調で長期債務がゼロという銘柄は、覚えておいてソンはなさそうです。
(カバー写真 : The Street)
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