June Car Sales : Highest In 8 Years In The Midst Of Recall.
米6月新車販売台数は、ビッグ3のうちリコールを相次いで発表するGMとクライスラーが予想を上回った。金利の落ち着きに加え、銀行がサブプライム層の自動車ローン借り入れを容易にさせ堅調な数字を叩き出している。
オートデータが発表した米6月新車販売台数は、年率1692万台と市場予想の1638万台を大きく上回った。前月の1670万台も超え、2006年7月以来の1700万台突破が視野に入れている。なお米自動車情報サービス会社エドマンズ・ドットコムは、2014年新車販売台数見通しにつき、2013年10月8日時点に「1640万台」と予想。2006年の1650万台に次ぐ販売台数を記録すると強気なスタンスをみせていた。
2010年11月に再上場を果たしたGMは市場予想の前年同月比6.3%減より強い1.0%増の26万7461台だった。単月では2007年以来の高水準。シェビーが14%増、ビュイックも11%増と2桁増を記録。ビュイックが「アンコール」の加速に支えられ18%増と、2006年以来で最高を遂げた。GMCも11%増となり、06年以来の高水準を達成。キャデラックも「エスカレード」が57%増を記録するなど、2008年以来で最大を示した。年初来から2000万台を超えるリコールを発表したものの、前月に続き全く影響が現れていない。GMは2014年見通しにつき、1600万-1650万台と2007年以来の高水準を維持した。
GM、リコールの影響は皆無に等しくバーラCEOもニンマリ?
(出所 : Washington Post )
フォードは市場予想の6.6%減より強い5.8%減の22万2064台だった。小型車のフォード「フュージョン」が単月ベースで過去最高を達成した半面、フォード「エスケープ」が12.5%減、同「フィエスタ」が31.1%減と弱い。高級車部門でも、「MKZ」が6.0%減と落ち込みリンカーンは2.7%減だった。
伊フィアット傘下のクライスラーは、市場予想の5.9%増を下回る9.2%増の17万1086台だった。前年比超えを約4年以上も維持し、単月ベースでは2007年以来で最高を達成。特にSUV「ジープ」が28%増と好調を保ったほか、フィアットなど他5車種と合わせ単月では最大の販売台数を示現している。また「ラム」も12%増と、10年ぶりの高水準だった。
日本車をみると、トヨタはレクサスを含め市場予想の3.5%増を上回る3.3%増の20万1714台だった。トヨタが2.5%増の17万9196台だったほか、レクサスも10.1%増の2万3518台と好調を維持。トヨタでは主力の「カローラ」が17%増だったほか、「カムリ」も13%増と2桁を保った。ホンダは、市場予想と一致し5.8%減の12万9023台だった。ホンダが4.3%減の11万7817台、アキュラは18.6%減の1万1206台となった。日産は市場予想の3%増に対し5.3%増の10万9643台。日産が6.4%増の10万1069台と、単月で最高を記録した一方で、インフィニティは5.9%減の8574台へ減速した。
高級車部門別では、BMWグループのうちMINIを除く「BMW」ブランドが11.5%増の3万201台となり、5月に続き2ヵ月連続でトップに立った。年初来でも12.1%増の15万7382台となり、5月に奪取した王座を維持。ダイムラーとの差を広げた。ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」は8.6%増の2万6506台。米国の高級車部門別で2013年に悲願の1位を達成し2014年も4月まで首位を走っていたが、5月と6月はBMWに完敗した。年初来では6.8%増の15万1624台なる。フォルクスワーゲン(VW)傘下の「アウディ」は23.1%増の1万6867台と、単月ベースで42ヵ月連続で過去最高を更新した。年初来では、13.6%増の8万4349台と、こちらも過去最高を塗り替えた。
アウディを除くVWは22%減の2万8827台と、9ヵ月連続で減少した。ヒュンダイは4%増の6万7407台と、単月で過去最高を更新した。
(カバー写真 : IB Times)
Comments
金融危機から6年、「Sワード」復活の兆し Next Post:
ダウ17000ドル超えられず、米6月雇用統計で3度目の正直なるか