September ADP Private Payrolls Firms, Good Sign For Jobs Report.
米9月ADP全国雇用者数は前月比21.3万人増となり、市場予想の20.0万人増より強い結果となった。2012年11月以来の高水準だった5月の28.1万人増、6月の21.2万人増、7月の20.2万人増(20.4万人増から下方修正)に続き、6ヵ月連続で20万人乗せ。2010年2月以来の増加トレンドも維持した。
内訳をみると、企業規模別では中小企業が13.6万人増と前月の15.4人増に届かず。大企業は逆に、前月の4.8万人増を上回り7.2万人増と足元6ヵ月間で最も強い伸びを示した。
業種別にみると、財生産業が5.8万人増と前月の4.2万人増を超え景気回復サイクルで最高を達成した。米9月ISM製造業景況指数こそ約3年半ぶりの高水準を遂げた前月から鈍化したとはいえ、製造業が3.5万人増と足元で最も強い伸びに。建設も前月の2.3万人増から伸びを縮めながら、2.0万人増と堅調だった。サービス業は、前月の16.0万人増から15.5万人増に鈍化。派遣を含むビジネス・サービスが2.9万人増と、前月の3.7万人増を下回っている。貿易・輸送・公益は前月の3.0万人増から3.8万人増へ伸びを広げた。なおADP全国雇用者数は民間のみであり、政府を含まない。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、以前から雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の民間就労者数とADP全国雇用者数のかい離は4万人と指摘しつつ、「今回のADP全国雇用者数は当方の米雇用統計見通しと合致する」とコメント。同氏の指摘どおりJPモルガンは米9月雇用統計・NFPを22.5万人増、民間就労者数も22.0万人増と予想する。なおブルームバーグのエコノミスト予想平均は、9月NFPにつき21.5万人増、失業率は8月に続き6.1%だった。
(カバー写真 : Daily Finance)
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