September Job Cut Announcements Hit Lowest In 14 Years.
米9月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比24.4%減の3万477人だった。2ヵ月連続で減少し、過去6ヵ月間で3回目の減少となる。前月比では、23.9%も減少。削減予定数自体は、14年ぶりの低水準を達成した。地域別では、8月と同じく3地域で減少を確認。北東部のみ増加しており、中西部、西部、南部で減少していた。
年初来の人員削減予定件数は、前年同期比6.2%減の36万3408人。このまま減少トレンドをたどれば、1997年以来で最低を記録する見通しだ。
発表元であるチャレンジャー・アンド・クリスマスのジョン・チャレンジャー最高経営責任者(CEO)は、9月の結果を受け、「経済全般に懸念材料がいくつか残るものの企業収益は過去最高にのぼる見通しで、労働市場が調整入りするとは考えられない」と楽観的な見方を寄せていた。
人員削減予定件数をセクター別でみると、1位は娯楽で8119人だった。2位は航空・防衛で2819人、3位は食品で2297人となる。採用件数は56万7705人と前月の9657人から急増した。ホリデー商戦の臨時雇用にかさ上げされており1位は小売で40万9162人、2位は輸送で14万5200人、3位は政府で9013人だった。
以上、人員削減予定件数減少の陰でホリデー商戦向け新規雇用が急増していたことがお分かりいただけます。
では、臨時雇用アナウンス状況をみてみましょう。
・ウォルマート 最低でも6万人を新規雇用へ、前年比10%増
・メイシーズ 8万6000人を新規採用 へ、前年比 3.6%増
・コールズ 6万7000人の店舗従業員のほか配送センター作業員を9300人、クレジット部門で600人を新規採用する計画を発表。 2013年の店舗向け従業員5万人、配送センター向け6400人、クレジット部門350人からそれぞれ増加
・ゲームストップ 2万5000人を新規採用する計画
・フェデックス 5 万人を新規採用を行う計画、2013年の2万人から倍増
・UPS 9万−9万5000人を新規採用する計画、2013年の5万5000人か らほぼ倍増させクリスマスに発生した配達遅延を抑制するねらい
去年は豪雪の影響もあって、クリスマスにギフトが届かないという大失態を演じました。
(出所:Bloomberg)
ご覧のように、臨時雇用は2013年を上回るペースなんですね。この数字だけみると、今年のホリデー商戦は順風満帆といったところでしょうか。
(カバー写真:The Guardian)
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