Obama Imposes Sanctions On North Korea After Sony Cyberattack.
オバマ政権は2日、ソニーをハッカー攻撃した北朝鮮に追加的な制裁措置を承認した。ホワイトハウスによると、北朝鮮の軍部情報部にあたるレコネッサンス・ゼネラル・ビューロー(RGB、偵察総局)のほかコリア・マイニング・デベロップメント・トレーディング・コーポレーション、コリアン・タングン・トレーディング・コーポレーションの2社、イランやシリア、中国、ロシア、ナミビアと関わる10人の政府当局者が対象。特にRGBは、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)配給の北朝鮮指導者暗殺をテーマにしたコメディ映画「ザ・インタビュー」をめぐるサイバー攻撃に関与したとされている。コリア・マイニング・デベロップメント・トレーディング・コーポレーションは軍事兵器売買に携わっており、コリアン・タングン・トレーディング・コーポレーションは国家の軍事リサーチに従事していた。
オバマ米大統領は正月休暇のためハワイへ出発する前、ハッカー攻撃に合わせ「相応の対応を講じる」と明言。ホワイトハウスの2日付け声明では「我々は米国の企業に破壊的な損失を与えるような攻撃、あるいはアーティストや個人に表現の自由を制限するような北朝鮮の攻撃を深刻に受け止める」との見解を表明した。
——ニュースを受けた反応をフォックス・ニュースをはじめABCニュース、NBCニュース、ハフィントン・ポスト、英ガーディアンなどのコメント欄を読み比べると、北朝鮮が黒幕との米政府の判断に疑問を持つ方々が意外に多かったですね。他に目についた意見は「コメディ俳優のセス・ローガンが、まさか2015年のブラック・スワンになると誰が想像しただろう」といったお先真っ暗な予想です。少なくとも、ソニーが米国の企業でなくともサイバー攻撃が米国内で増加の一途をたどっていることは事実であり、オバマ政権は間髪入れず行動に移す必要性を感じたのでしょう。
(カバー写真:Ed Araquel/HONS)
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