December Private Jobs Growth Accelerates Despite November’s Huge Gains.
米12月ADP全国雇用者数は前月比24.1万人増となり、市場予想の23.5万人増を上回った。前月の22.7万人増(20.8万人増から上方修正)も超え、4ヵ月連続で20万人の大台を維持。2010年2月以来の増加トレンドも保った。12月米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文で、「一連の労働指標は労働資源の活用不足減退を示す」の文言から”徐々に”が削除されたように、好調なペースを謳歌している。なおADP全国雇用者数は民間のみであり、政府を含まない。
ADP全国雇用者数、11月は雇用統計の3.2万人増とかい離を拡大。今回は・・?
(出所:ADP)
内訳は、以下の通り。
▽企業規模別
中小企業 17.6万人増>前月は17.2人増
大企業 6.6万人増>前月は5.4万人増、3ヵ月ぶり高水準
▽業種別
サービス業 19.4万人増>前月の18.7万人増、少なくともで過去6ヵ月間で最高
(米12月ISM非製造業景況指数で雇用が56.0と、前月の56.7を小幅に下回った結果に反し好調を示す)
・専門/ビジネス・サービス(派遣を含む) 6.9万人増>前月は4.2万人増、少なくとも過去6ヵ月間で最高
・金融 1.6万人増>前月は0.5万人増、7ヵ月連続で増加したなかで最高
・貿易・輸送・公益 4.4万人増<前月は5.4万人増、ホリデー商戦終了もあり3ヵ月ぶり低水準
財生産業 4.6万人増>前月は4.0万人増、景気回復サイクルで最高を達成した10月の5.0万人増に次ぐ水準
(米12月ISM製造業景況指数の雇用が56.8と、前月の54.9を上回った結果と整合的)
・製造業 2.6万人増>前月は1.6万人増、3ヵ月ぶり高水準
・建設 2.3万人増>前月は2.0万人増
ADPとともに統計を担当するムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ主席エコノミストは、結果を受けて「労働市場は力強い全身を続けている」と振り返った。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、12月の季節要因でADP全国雇用者数と米雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)のかい離する可能性を意識しつつ「米12月雇用統計・NFPの予想を24.0万人増」で維持した。ブルームバーグによると、米12月雇用統計・NFP予想中央値は24.5万人増、民間就労者数の予想中央値は23.8万人増。失業率は、10—11月の5.8%から5.7%の低下が見込まれている。
——米11月雇用統計・NFPは32.1万人増と2012年1月以来の高水準を達成した後でも、反動は限定的となる可能性を示唆しております。巡航速度に戻す程度であり、S&P500の6営業続落を阻止。米株ブルには、朗報となったことでしょう。
(カバー写真 : Jeremy Wilburn/Flickr)
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