Federal Reserve’s LMCI Rebounds After 2 Months Of Decline.
米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した米5月労働市場情勢指数(LMCI)は、1.3ポイント上昇した。2012年な6月以来で最大の下げ幅を示現した4月分も1.9ポイントの低下から0.5ポイントの低下へ、3月分も1.8ポイントの低下から1.0ポイントの低下へ上方修正。2ヵ月連続の低下は2012年5〜6月以来で初めてだったものの、3ヵ月ぶりに上昇に転じた。米5月雇用統計の改善と、整合的だ。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、 結果を受け「景気回復サイクルでの上昇幅は4月時点の315ポイントから320ポイントへ拡大した」と指摘。景気後退からの下げ幅を完全に打ち消すには「約10ヵ月を要する」と試算し、4月時点の「約11ヵ月」から前倒しさせた。年内の雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の伸び予想も「20.0万人〜22.5万人増」で維持しており、9月利上げ開始で見通しに変更はないようだ。
——米5月雇用統計・NFPの改善と足並みをそろえ、LMCIも3ヵ月ぶりにプラスへ転じました。ただし、伸びは2月の1.4ポイントに届かないどころか、2014年10−12月期の平均値6.8、および2014年平均値5.4にも大きく水を開けられています。労働生産性や潜在成長率の低下が懸念されるように、労働市場がこのまま好調なペースを維持するかは疑問が残ります。
(カバー写真:Michael Tapp/Flickr)
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