Mortgage Applications Decline, ARM Demands Rise.
全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、6月12日週に前週比5.5%低下し378.5となった。7週ぶりに上昇した前週の8.4%から、再び下振れしている。借換が6.9%低下の1354.9と、過去4週間で3回目のマイナスに。前年比では前週の4.8%の低下から、1.6%の上昇に反転した。新規も4.2%低下の205.4と、前週の9.7%の上昇から転じている。前年比では15.4%の上昇と、15週連続でプラス圏を保った。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.22%と、 前週の4.17%から上昇。2014年12月以来の高水準に達した。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%から19週連続で上振れしている。15年固定金利型(平均)も3.43%と、 前週の3.37%を上回った。FHAのローン金利も4.00%となり、前週の3.90%を超え4%の大台に乗せている。
30年物住宅ローン金利、直近は金利上昇の流れを継続。
申請全体に占める借換の割合は48.5%と、前週の48.9%から低下。経済指標の好転を背景に金利上昇懸念が募り、借換は2014年5月以来の低水準近くを保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%が一段と遠くなった。一方で全体に占める金利変動型の割合は、金利上昇を背景に6.5%と前週の6.4%を超え直近で最高を示した。
MBAのマイケル・フラントーニ主席エコノミストは、結果を受け「金利動向が引き続き波を与えている」と振り返った。
——新規と借換そろって低下に転じており、MBA住宅ローン市場申請件数指数は金利上昇を背景に芳しくありません。その陰で、じわり復活の兆しが現れているのが金利変動型ローン。金利変動型といえば、一定の期間は低金利で借り入れられるものの金利が上昇する仕組みを取り、サブプライム問題の引き金になった商品です。現在は規制強化もあって当時のような大流行を回避する可能性を残すものの、15年変動型金利のローンは3.15%と他と比較し突出して低水準であり需要が高まってもおかしくありません。
(カバー写真:Kansas Sebastian/Flickr)
Comments
GSが初の消費者金融に参入か?アンダーアーマーは秘策を講じる Next Post:
フェデックスQ4決算、見通しそろって市場予想に届かず