Tiffany Q2 Result Loses Its Shine, Strong Dollar Weighs.
女性の憧れティファニーが発表した5−7月(第2四半期)の決算で、純利益は前年同期比15.5%減の1億490万ドルだった。販促・一般経費が8.7%増の4億2020万ドルとなり、減益の一因に。粗利益率は59.8%と前年同期の59.9%から若干低下した。ダイアモンド鉱山会社関連で発生した減損会計などを除く1株当たり利益は0.86ドルと、市場予想の0.91ドルより弱い。売上高は0.2%減の9億9050万ドルで、市場予想の10億ドルを下回った。為替変動を除く場合は、7%増に転じるという。約5年ぶりの減収を迎えた11−1月期、2−4月期に続き、3期連続で減収をたどった。
国・地域別の売上高は為替変動を除くベースで7%増、為替変動を含む場合は±0%。国・地域別では為替変動を除くベースで以下の通りで、()内は為替変動を含む数字。
米国大陸 ±0%(2%減)
アジア・太平洋 9%増(4%増)
日本 27%増(5%増)
欧州 19%増(2%増)
その他 27%減(33%減)
既存店売上高は、為替変動を除く場合で7%増(為替変動を含む場合は1%減)だった。国・地域別では為替変動を除くベースで以下の通りで、()内は為替変動を含む数字。
米国大陸 ±0%(2%減)
アジア・太平洋 6%増(1%増)
日本 21%増(1%増)
欧州 19%増(1%増)
その他 8%増(5%減)
日本をはじめ欧州、アジア太平洋での売上がけん引している。また足元のトレンドを象徴するようにゴールド・ジュエリーや大ぶり(ステートメント)なネックレスがけん引した。
ステートメント・ジュエリーの存在感溢れるデザインに、セレブも釘付け!
(出所:Unforgettable Jewelry)
2015年度(2016年1月末終了)の調整済み1株当たり利益見通しの伸び率は2−5%減とし、従来の小幅増から下方修正した。従来の4.20ドル付近から3.99−4.12ドル付近へ下方修正したかたちだ。アナリスト予想平均4.26ドルにも届いていない。
フレデリック・キュメナル最高経営責任者(CEO)は、決算資料にて「異例なドル高の影響で観光関連から売上・利益に圧力が掛かり、一部のマーケットでは経済的な困難に直面している」との見解を寄せた。特に為替動向は「予想以上に大きい」と警告。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によるとティファニーの売上の約4分の1、5thアベニューの旗艦店の40%が観光客に依存しているだけに、ドル高の爪痕は深く業績に刻み込まれつつある。
——やはりドル高が重くのしかかり、ティファニーの決算は輝きを失ってしまいました。人民元切り下げもあって通貨安の流れが激しさを増すだけに、ティファニーの苦境は続きます。
(カバー写真:Wally Gobetz/Flickr)
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