Construction Spending Posts First Decline In 1-1/2 Years.
米11月建設支出は前月比0.4%減の1兆1225億ドルとなり、市場予想の0.6%増を下回った。前月の0.3%増(1.0%増から下方修正)から減少に転じ、約1年半ぶりのマイナスに落ち込んでいる。金額ベースで少なくとも2007年12月以来の高水準に達してきたトレンドに、終止符を打った。内訳をみると住宅が0.2%増と8ヵ月連続で増加したものの、非住宅が0.8%減と4ヵ月ぶりにマイナスに。前年比では10.5%増と、前月の13.0%増(速報値ベース)から鈍化した。
民間は0.2%減と、5ヵ月ぶりに減少した。住宅が0.3%増と8ヵ月連続でプラスをたどり金額ベースで約8年ぶりの高水準に達したものの、非住宅が0.7%減と前月の1.1%増から減少に転じた。非住宅の内訳をみると16項目中、12項目が減少。公共安全施設が8.1%減と前月の2ケタ増の反動で落ち込んだほか、水道供給は7.2%減、管理・開発も4.9%減、排気処理も4.8%減と弱含んだ。製造業も3.0%増だった。一方で、通信が4.4%増と前月に続きプラスに。教育は3.9%増、オフィスも1.6%増、輸送も0.2%増だった。
公共は1.0%減と、前月の0.8%減と合わせ3ヵ月連続で減少した。住宅が1.2%減と3ヵ月連続で落ち込んだほか、非住宅も1.0%減と3ヵ月連続でマイナスを示した。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「民間の非住宅と公共が足を引っ張った」と総括する。その上で、10月分の下方修正もあり米10−12月期GDPの予想を「従来の1.6%増から1.3%増」へ引き下げた。
お陰様で、4日に更新されたアトランタ連銀の10-12月期GDP予想は0.7%増と、算出開始以来で最低に。
(出所:Federal Reserve Bank Of Atlanta)
仮に0.7%増にとどまれば、2015年の成長率は1.8%増と12月16日に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の経済・金利見通し以下に終わる公算。それでも、サンフランシスコ連銀総裁をはじめ年初からFed高官は強気寄りです。
(カバー写真:Toban B. /Flickr)
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