Markit PMI Rebounds, Manufacturing Activity Shows Comeback.
米7月マークイット製造業PMI・速報値は52.9となり、市場予想の51.9を上回った。前月の51.4を超えている。2015年9月以来の水準へ上昇。とはいえ、金融危機以前の平均値54.1にはまだ距離を残す。内訳をみると、生産が前月の50.9から53.9へ上昇したほか、新規受注も54.2と前月の52.4から上向いた。雇用も53.4と、前月の52.0から上昇しており、全般的に改善を示す。
マークイット製造業PMI、15年9月以来の水準へ上昇。
マークイットのクリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受け「製造業PMIは7月に上向いたが、好転したと判断するのは時期尚早」と振り返る。また「4〜6月期の製造業PMIは過去6年間で最低だった」とも指摘し、状況を見極めるべきとの考えを示唆。ただし、雇用は「1年ぶりの高水準であり、企業は経済見通しに楽観的となり稼働率を拡大しつつあるようだ」と結んだ。
▽米6月景気先行指数は上昇、3ヵ月ぶり低下した前月から反転
米6月景気先行指数は前月比0.3%上昇の123.7となり、市場予想の0.2%を超えた。3ヵ月ぶりに低下した前月(0.2%の低下)から、今回は上昇に転じた。一致指数は0.3%上昇の113.8となり、前月の±0%から上昇に転じた。遅行指数は0.1%低下の121.9と、上昇トレンドに終止符を打った。
発表元であるカンファレンス・ボードのエコノミスト、アタマン・オジルディリム氏は、結果を受け「新規失業保険申請件数、建設許可、金融関連の指標が牽引し前月から改善した」とのコメントを寄せた。経済の鈍化を示すとはいえ、米経済は「金融市場のボラティリティや労働市場のゆるやかな伸びに耐えうる」と指摘。前回の「短期的には、金融市場のボラティリティの大幅上昇や労働市場見通しの鈍化が成長の下振れリスク」から上方修正した。
(カバー写真:Herculie the Greatr/Flickr)
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