New Home Sales Jump As Rates Rise.
米11月新築住宅販売件数と米9月住宅価格指数をおさらいしていきます。
米11月新築住宅販売件数は年率59.2万件と、市場予想の57.5万件を超えた。前月の56.3万件を5.2%上回り、2008年1月以来の高水準を遂げた7月の62.2万件以来の高水準を遂げている。4大地域別では、2地域で増加し前月の1地域を上回った。今回は中西部が43.8%増と直近で最高を達成し、西部も7.7%増お15.4万件と直近で最高に。ただ最も住宅市場規模が大きい南部は3.1%減の31.3万件、北東部は横ばいの3.3万件だった。
新築住宅販売件数、前月から減少も高止まりを維持。
(作成:My Big Apple NY)
在庫総数は25.0万件と、前月の24.6万件を1.6%上回り2ヵ月連続で増加した。在庫相当は販売件数の伸びが在庫を超えたため、前月の5.2ヵ月か5.1ヵ月へ短縮した。中央価格は30.54万ドルと前年比では3.7%下落し、2ヵ月連続でプラスを示した。前月比では3.1%下落し、3ヵ月連続ぶりに下落。過去最高を記録した6月の32.16万ドルが遠ざかる。
▽米10月住宅価格指数は強い伸びを維持、全地域の上昇を3ヵ月で止める
米住宅金融公社(FHFA)が発表した米10月宅価格指数は前月比0.4%上昇し、市場予想の0.5%の上昇に届かなかった。前月の0.6%を下回ったとはいえ、23ヵ月連続でプラスを示す。前年比は6.1%上昇し、前月の6.4%から鈍化しつつ、1〜3月の6%台を保った。国勢調査ベースの9地域別では3ヵ月連続で全て上昇を経て、7地域だった。
FHFAが公表する住宅価格指数は、米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)傘下のFHFAの場合はプライム層向けの住宅価格がメインで、融資額が政府保証機関(GSE)の買取基準額を超えるジャンボ・ローンや、低所得者層向けのサブプライムを含んでいない。従ってS&Pケース/シラー住宅価格指数とは対象が異なり、数字自体は現状より強めの数字が出ると言われている。こうした背景からFHFAは2011年6月分から、フレディマックやファニーメイなどGSE以外のローンを含んだ住宅価格指数を拡大版として、公表を開始した。
――米11月中古住宅販売件数と同じく、金利上昇や利上げをにらみ駆け込み需要が全体を押し上げました。米12月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値で住宅の購入見通しが横ばいにとどまっているだけに、今後も力強い伸びを維持するかは不透明。トランプノミクスが需要を押し上げるか、お手並み拝見といったところです。
(カバー写真:MissMessie/Flickr)
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