Is There An Age Where You’re The Best At Everything?
いのち短し 恋せよ乙女
少年老いやすく学なりがたし
ざっくり申し上げて若いうちに経験すべしとの教訓ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
マサチューセッツ工科大学(MIT)のジョシュア・ハートショーン氏率いるチームが10歳から90歳までの人々を対象に能力テストを行ったところ、興味深い事実が浮かび上がってきました。何と、年齢ごとに能力のピークが変わるというのです。ビジネス・インサイダーが伝えた内容は、以下の通り。
●18歳
→まさに「少年老いやすく・・」の諺よろしく、18歳でピークを迎える能力は詳細なる記憶力と処理能力。この頃までに記憶した単語や公式は、今でも覚えていらっしゃる方も多いのでは?
●22歳
→名前を覚える能力は、22歳でピークアウトするのだとか。”ベイカー/ベイカー・パラドックス”、ある人物の写真を見てベイカー(パン職人)と教えられた場合に職業名を記憶できたとしても、ベイカーさんのように名前だと覚えられない現象の反対ですね。
●32歳
→顔を認識する力のピークは、32歳。筆者は年齢上、有村架純と高畑充希がそっくりに見えて仕方ありません。子供の頃、両親がTVを観ながら「最近の若い俳優さんは皆同じに見える」と口にしていた理由がよく分かります・・。
●44歳
→44歳になれば、集中力を最大限に発揮できるようになります。若い内は瞬発力、柔軟性に富み情報処理能力が高いものの、持続的な集中力を発揮できるのは40代になってから。
●48歳
→48歳になって漸く、相手の感情を読み取る能力が最も高まります。自身の経験と思いやりが培われた証拠でしょうか?
●50歳
→嬉しいことに、計算能力を最大限に活かせる歳こそ50歳。海外出張や旅行に出掛けた時には、もう頭を悩ませずにすむかもしれません。さらに、50歳になれば一般情報を習得し理解する能力もピークを迎えます。50歳になるのが、楽しみになってきますね。
●67歳
→引退する頃になって、漸く開花する能力こそ語彙力。そういえば、グリーンスパン元FRB議長が米株高に対し「根拠なき熱狂」という警句を放った時、同議長は70歳でした。
(出所:Business Insider)
——いかがでしたか?年齢のステージによって最大限に発揮できる能力があると分かれば、脳を活性化させる気持ちが沸いてきますよね。MITの研究者、ハートショーン氏いわく、「全てにおいて最高でいられる年齢などない(there may not be an age where you’re the best at everything)」。それなら「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど 風も吹くなり 雲も光るなり」の精神で、人生を豊かにしていきたいものです。
(カバー写真:Queen’s University/Flickr)
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