ISM Service Index Hits Highest Since 2005, Employment Surges.
1月のISM非製造業景況指数、マークイット・サービス業PMIをおさらいしていきます。
米1月ISM非製造業景況指数は59.9となり、市場予想の56.7を上回った。前月の55.9にも超え、2005年8月以来の高水準となる。税制改革法案の成立と米株高、年末商戦の結果をなどが好感されたようだ。
内訳をみると、雇用が1997年7月の統計開始以来で最高を遂げている。その他、新規受注も2005年12月以来で最高を示した。18業種のうち、拡大を報告したセクターは15業種。今回は情報、その他サービス、専門・科学・技術サービスが縮小した。詳細は、以下の通り。
・ビジネス活動 59.8>前月は57.3、6ヵ月平均は59.8
・新規受注 62.7、2005年12月以来の高水準>前月は54.3、6ヵ月平均は59.5
・雇用 61.6、統計開始以来で最高>前月は56.3、6ヵ月平均は57.1
・新規輸出受注 58.0、3ヵ月ぶりの高水準>前月は56.5、6ヵ月平均は57.1
・在庫変化 49.0、直近で初の分岐点割れ<前月は53.5、6ヵ月平均は52.4
・仕入れ価格 61.9>前月は59.9、6ヵ月平均は61.2
▽米1月IHSマークイット・サービス業PMI確報値、9ヵ月ぶりの低水準
米1月マークイット・サービス業PMI確報値は53.3となり、市場予想並びに速報値と一致した。前月の53.7に届かず、2017年4月以来、9ヵ月ぶりの低水準となる。内訳をみると、新規受注や仕入れ価格が2017年9月以来の水準へ上昇。ただし雇用の伸びは前月を下回った。総合PMIは54.1となり、こちらも前月の54.5を下回った。
クリス・ウィリアムソン主席ビジネス・エコノミストは、結果を受けて「サービス部門の鈍化は失望的だったが、製造業の力強さで相殺できる」と指摘した。その上で「米1~3月期の成長率は前期年率2~2.5%増」と予想。サービス部門の詳細も「新規受注が上振れしたように心強く、仕入れ価格だけでなく販売価格も上昇した」ことを評価している。
(カバー写真:fhotels/Flickr)
Comments
米1月新車販売台数は減速してスタート、日系は好調も米系は軒並み予想以下 Next Post:
米株、調整相場で終わるのか弱気相場に突入するのか