What French Speakers Thought About The Olympic Presentation By Japan.
東洋経済による「東京五輪の勝因は滝川クリステルさん」といった報道を始め、日本ではクリステルさん旋風が巻き起こっているようですね。あの美貌に、優雅に身振り手振りを用いて日本の「お・も・て・な・し」を伝えるユニークさ。国際オリンピック委員会(IOC)メンバーの心が動かしたと想像するのは、難しくはありません。
では、一体どれだけのインパクトを与えたのでしょう?残念ながらワタクシにはIOC委員の知り合いがおりませんので、フランス語圏に住んでいた3人に意見を聞いてみました。
ハイチ系(元フランス植民地)アメリカ人男性
「日本語のイントネーションが残って分かりにくいところがあるけれど、彼女はハーフだよね?その国に長い間住んでいないと外国語は難しいから、努力したんだろうなぁ。日本が彼女を登壇させたことで、日本が外国人を積極的に受け入れようとしているスタンスが読み取れるよ。」
ベラルーシ+フランスの混血系アメリカ人女性
「彼女のフランス語は日本語のアクセントが混じっているけど、なかなか良かったと思うわ。ただ印象に残るかと言われると、頭から離れないってほどではないかな。」
フランス系アメリカ人女性
「日本語のトーンが多少気になったけど、仕方ないよね。日本がいかに安全で美しく、伝統に満ち溢れているかが分かるし、愛国心が伝わったわ。他にもスピーチした人いたんでしょ?彼女以外の演説が聞いてみたい!」
興味深いことに、日本のメディアが大きく取り上げるほど「お・も・て・な・し」に注目していないことが分かります。実際、誰も取り上げてませんでした。少なくとも上記の3人にとっては、センセーショナルではなかったんですね。
個人的には、フランスに生まれ育ってアメリカ国籍に変えた最後のフランス系アメリカ人女性の「彼女以外の演説が聞いていないな」との言葉が、意外でした。クリステルさん1人の寄与度より代表団の1人とみなし、全体のチームワークに関心を寄せていたんですもの。
無償の心で「おもてなし」する日本人といえば、「和を以て貴しとなす」の心。逆に言うと、日本人が美徳とする精神をフランス系女性が意図せず感じ取ったというワケです。
五輪招致成功には、王侯貴族が少なくないIOCメンバーを魅了したであろう高円宮妃久子さまの格式高いスピーチも重要なカギを握っていたことでしょう。同時に安倍首相や猪瀬知事のほか、 パラリンピックの佐藤真海選手、フェンシングの太田雄貴選手、招致委員会理事長の竹田氏と招致委員会副理事長兼専務理事の水野氏、それぞれ渾身の力で響かせた声がIOCに届いた成果ともいえます。せっかく2020年の五輪開催地として白羽の矢が当たったんですから、震災復興にもつながるよう、格差が発生しないよう盛り上げられればよいですね。上記のお三方からもそろって、「あなたの国が開催地に決まってうれしい」と満面の笑みでお祝いしていただきましたし。
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