You’re Not A Princess, But You Could Be An FRB Chairwoman One Day.
米連邦準備制度理事会(FRB)の新議長に、ジャネット・イエレン副議長が就任する見通しです。何回も申し上げますが、FRBの創立100周年の節目を経て初の女性議長が誕生することになります。副議長の昇格や主要7カ国(G7)で女性をトップに戴くのも異例で、初めて尽くしですね。
中央銀行トップの女性は、南アフリカ準備銀行(SARB)にて同国で初めてジル・マーカス総裁が2009年に就任してから今年に入って加速しています。ロシア中央銀行のエリビラ・ナウリビナ総裁が6月24日に、11月にはイスラエル銀行でカルニト・フルグ氏が副総裁から総裁へ昇格しました。
CNNマネーによると8月時点で中央銀行の頂点に立つ女性は177行17人で、フルグ総裁を合わせると18人。2014年にイエレン新議長が着任して、19名に増えます。
徐々に女性が男性優位の中銀という牙城を突き崩すなかで、こんなものをみつけました。
「王子様の救いを待ったりするな」、「自らの手で救えるよう準備せよ」
何だと思いますか?一覧の画像は、ケンタッキー州のカトリック系全寮制女子高マーシー・アカデミーの広告なんです。全寮制のカトリック系女子高と聞けば女性の自立を促すより、良妻賢母を育てる保守的なイメージをお持ちの方が少なくないはず。歴史を振り返ると、アメリカ初の女性向け学校は1809年にメリーランド州で産声をあげました。「セント・ジョセフ・アカデミー・アンド・フリー・スクール」は、アメリカ生まれでカトリック教徒に改宗した女性エリザベス・アン・セトン氏の手によって誕生したのです。夫との死別を経て、全米のカトリック系スクールの生みの母となったエリザベスは1975年、ローマ法王によって177人目の聖者に加えられました。
カトリック系女子校のルーツをたどると、マーシー・アカデミーが訴えるメッセージに重みが感じられませんか?将来を夢見る10代の少女だけでなくあらゆる世代の女性に胸に直接訴えかける良質のキャッチコピーは、男性の間でも喝采をもって受け入れられています。
余談ですが、アメリカ女性にとってお姫様より憧れる存在があります。それこそ「女王様」。変な意味ではありませんよ、男性が崇め敬う最愛の妻あるいはパートナーに対して使う最高の敬称こそ、「My Queen」なんです。そうなると、もちろん男性方は「王様」。新神戸オリエンタル・ホテルにて、バブル期に一時代を築いたディスコを彷彿とさせますわ。
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