Apple Turned Sour With iPhone Sales And Outlook.
アップルが27日引け後に発表した10-12月(第1四半期)
販売台数の内訳は、以下の通り。
iPhone→7%増の5100万台<市場予
米国内販売価格の平均は636.9ドル>市場予想の605ドル
売上高→6%増の325億ドル
*売上の半分以上を稼ぐ主力のiPhoneは「5S」と「5C」を投入し過去最高の売上台数を更新したとはいえ、伸び率は過去2四半期の20%以上から大幅減速。
iPad→14%増の2600
米国内販売価格の平均は440.
*販売台数は過去最高
iMac→17%増の48
iPodは600
1-3月期見通しは、売上高につき420億-440億ドルと市
1-3
以上、決算内容を受け全米購読者数1位のUSAトゥデーは、「アップル、iPhone頼みの成長ストーリーに幕引きか(Apple’s iPhone-driven growth run may be over)」と掲げた記事を配信。アップルの成長神話崩壊の理由の1つにアナリストの予想以上にスマートフォンが普及する一方で、サムスンをはじめ安価なスマホを提供すライバルとの競争熾烈化を理由に挙げています。確かに、ウェッジ・パートナーズが中国のスマホ販売台数を8000万—1億台から1億2000万台に引き上げているにも関わらず、アップルの予想は控えめそのものです。
アップルの予想が控えめなのには、理由があります。世界12の重要市場でみた10—12月期スマホOS別市場占有率は、アンドロイドが69.5%とiOSの23.7%でした。アンドロイドではサムスンが中国の小米(Xiaomi)、華為技術(Huawei)の台頭に牙城を崩されていたのが分かったと同時に、iOSが12の重要市場全てでシェアを失っていたんです。
アメリカ大陸から欧州、中国まで全てシェア低下。
(出所 : Tech Crunch)
2013年7−9月期のスマホ販売台数でも、アップルは下火でした。
(出所 : Gartner)
もうひとつの不安要因は、ドル高。ドコモのiPhone発売開始を支えに日本でのiPhone販売台数は40%増だったものの、決算発表後のカンファレンス・コールでピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は為替差損で売上の伸びが削られたと説明していました。ドル高の弊害・・・ルー米財務長官の発言を思い出しますね。
最後の要因は、クック最高経営責任者(CEO)が明かしたように、携帯サービス会社がサービス規約を変更したため「北米で減少した」点でしょう。ホリデー商戦のテコ入れに「5S」と「5C」を発売したにも関わらずの、体たらくです。
特に「5C」は、こちらで指摘させて頂いたように発売不振だったことが伺えます。なぜなら、米国向け販売価格平均が予想より上振れしてますよね。本体価格649ドルからの「5S」が売上に貢献したからこそ予想値を大きく上回っており、本体価格99ドルからの「5C」が好調であれば考えられません。
上半期にはホーム向け据え置き型巨大スクリーンのTVをはじめ、ウェアラブル進出としてiウォッチの発表が期待されていますが、アップルがスマホから脱皮して新たな成長けん引役を引き出せるのか。2014年は、アップルの真価が問われる年となりそうです。
(カバー写真 : AP)
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