LVMH 2013 Earning Review : Soft Rebound.
世界屈指の高級ブランドを束ねるLVMH、30日引け後に決算を発表した。
10-12月(第4四半期)決算で、売上高は前年同期比7%
今年のバレンタイン・デー向けには、「スウィート・モノグラム」を投入。
(出所 : stupiddope)
2
配当は1株当たり前年比6.9%引き上げ3.10ユーロとした。
アルノー最高経営責任者(CEO)は、欧州の経済不透明性と金融環境にさらされているものの着実な業績を「自信をもつ」との見解をあらためて表明。新たな買収先については、「目先検討していない」と説明した。
以下は、部門、国・地域別動向。
【部門別の売上高】
▽’10-12月期
ワイン・酒類 4%増 < 前期 9%増
時計・宝飾 6%増 = 前期 6%増
ファッション・革製品 7%増 > 前期 3%増
香水・化粧品 10%増 > 前期 4%増
精選品 13%増 < 前期 19%増
▽2013年通期
ワイン・酒類 6%増 > 市場予想 5%増
時計・宝飾 4%増 > 市場予想 3.5%増
ファッション・革製品 5%増 > 市場予想 4%増
香水・化粧品 7%増 > 市場予想 5%増
精選品 17%増 < 市場予想 18.1%増
【国・地域別の売上高】
▽2013年通期
日本 10%増
米国 9%増
アジア 13%増
欧州 2%増
▽10-12月期
日本 12%増
米国 9%増
アジア 11%増
欧州 3%増
【国・地域別売上高のシェア】
▽2013年
アジア(日本除く) 30%、2012年の29%から上昇
米国 23%、2012年と変わらず
欧州(仏除く) 19%、2012年と変わらず
フランス 11%、2012年と変わらず
日本 7%、2012年と変わらず
その他 10%、2012年の11%から低下
以上、決算は全般的に「不景気知らず(recession proof)」という称号を欲しいままにした王者の貫禄を心もちゆる〜く取り戻す内容でした。2014年は、変革の年。ルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクターを16年務めたマーク・ジェイコブスの後任となる元「バレンシアガ」のニコラ・ゲスキエールが3月にコレクション・デビューを控え、男性服飾部門も「ベルルッティ」を手掛かりに再興を目指し、華麗なる変貌を遂げようとしています。エマージング通貨安でユーロ高が加速するものの、むしろ対ドルや対円では下落しており、上半期に2桁成長を回復できるかお手並み拝見といったところです。
(カバー写真 : LVMH)
Comments
今週の「北野誠のFXやったるで!」、さよならベン編 Next Post:
米10ー12月期GDPは順調も、見通しは雪霞み