Sports Illustrated Swimsuit Issue, As S&P500 Indicator.
粉雪が舞うニューヨーク、灰色の空と対照的にストリートの売店には見事な身体をしならせた水着姿の女性がニッコリと微笑む。肌を突き刺す冷気すら忘れさせるその女性こそ、売店の軒先に挟まれたスポーツ・イラストレーティッド(SI)誌のカバー・ガールだ。
SI誌の水着特集号といえば、毎年アメリカ中の男性のハートを熱くさせる真冬の風物詩。今年で50周年を迎える水着特集号は、これまで表紙に「ボディ」の称号で知られるオーストラリア人スーパーモデルのエル・マクファーソン、ドイツが誇るハイディ・クルム、歌姫ビヨンセなどを飾ってきました。
ウォールストリートも、並々ならぬ関心を寄せています。なぜなら、ベスポーク・インベストメントによるとこんなアノマリーがあるから。
SI誌の表紙をアメリカ人が制すれば、その年にS&P500が上昇する。アメリカ人でなければ、下落する傾向が高い。的中率は8割と極めて高いとされており、特に1967年から1997年の間は31戦28勝と勝率は9割と驚異的な数字を誇っていたんです。
2012年と2013年を振り返ると、ミシガン州出身のケイト・アップトンが2年連続でカバーの栄誉に浴し2012年に13.4%、2013年には29.6%とそれぞれ大幅上昇を達成していたんです。2010年にオハイオ州出身のブルックリン・デッカーだった当時も、12.8%と2桁上昇でした。その間に挟まれた2011年、ポルトガルのサッカー代表クリスチャン・ロナウド選手の恋人でロシア出身のイリーナ・シェイクがカバーを占領したときに小幅安だったことと、対照的ですね。
最近の例をみなくとも、ITバブルの頂点にあった1999年の表紙は映画「Xマン」シリーズでお馴染みのカリフォルニア州出身のレベッカ・ローミンで当時は19.5%高を達成。逆にエル・マクファーソンが表紙に登場した1987年は、ブラック・マンデーがマーケットを直撃しました。
では、今年はというと・・。
50周年記念とあって、3名と豪華です。左からニナ・アグダル(デンマーク)、リリー・アルドリッジ(カリフォルニア州)、有名歌手ジョン・レジェンドの妻クリッシー・テイガン(ユタ州)。これをどう分析するのか。アメリカ人が優勢で陽線引けとなる可能性が高いのか・・・。
同じくスポーツ系のアノマリーでいうなら、スーパーボウルも見捨てておけません。NFC所属のチームが優勝すればその年のマーケットは上昇、AFCを代表するチームが制すれば下落へ向かうという運命の別れ道なんですね。
で、今年はと言いますと・・・。NFCに所属するシアトル・シーホークスが制し、しかもタッチダウン1回と圧倒的勝利だったんです。1月アノマリーの逆を行くスポーツ・アノマリー、軍配が上がるのはどっちでしょうね。
(カバー写真 : mashable)
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