Ellen’s Star Studded Selfie, Was It An Ad Or Not?
第86回アカデミー賞が終了し、皆さまの間でセレブ熱が冷めて来た頃でしょうか?
それとも、まだまだ出てくるオスカーの晴れ舞台やら舞台裏の理事をご覧になっていますか?
今回のオスカー、賞レースそのものより話題になったのがソーシャルネットワーク。司会のエレン・デジェネレスがベルベットの観客席にキラ星のごとく勢揃いするセレブ達の間に乗り込み、ブラッド・ピットからメリル・ストリープ、ジェニファー・ローレンスやブラッドリー・クーパーなど、羨望のスターを集めて壮大な自撮りを撮影しましたよね。
エレンが投稿したツイッターは、瞬く間に321万1613件のリツィ—ト、178万2120件のお気に入りを生み出す大ヒットとなりました。投稿30分で70万件のリツィ—トは、間違いなく記録更新です。
いわずもがな、エレンが使用したスマホはサムスン「ギャラクシー」。アカデミー賞のスポンサーがサムスンなだけに、LAタイムズ紙は「For Samsung, Ellen DeGeneres’ Oscars selfie is a triumph(エレンのオスカー自撮り、サムスンに大成功をもたらす)」と絶賛してました。ちなみにサムスンはアカデミーの原稿に自撮りはなかったと断った上で、エレンには感謝の印に彼女が選んだ2つの慈善団体に総額300万ドル(3億600万円)の寄付を行う意志を表明しているとか。
でもエレンが舞台裏でツイッター投稿したスマホ、iPhoneなんですよね。
(出所 : appleinsider)
実際にサムスンの広告だったかどうかは別にして、2月24日に発表した最新型「ギャラクシー S5」の散々な評判を打ち消すには威力十分だったことでしょう。
例えばこの方、マーカス・ブラウンリー氏。まだまだ20代に乗せたばかりの彼ですが、ガジェットの世界で知らない者はいないほど有名な解説者で、モトローラの最高経営責任者(CEO)とビデオチャットした華麗な経歴を持ちます。
「S5」といえば、3秒で30枚の写真を高速で撮影できる高性能のほか指紋・心拍センサーを搭載。サムスンが満を持した逸品のはずが・・・ブラウンリー氏ったら背面をゴルフボールのようだと違和感を挙げたり、ゴールド版を「バンドエイド」と切り捨てたり、果てには「S5」なのに「S4s」と酷評する始末だったんです。
フォーブス誌は、もっと単刀直入です。「The Samsung Galaxy S5 Is Missing 5 Big Things(サムスンS5に足りない5大要素)」。アメリカでのキャッチコピー「Next Big Thing(次に来る大物)」を掛けた厳しいヘッドラインそのままに、1)メタルボディではない、2)焼き直しのユーザー・インターフェイス、3)スペック、4)充電時間より電池の持ち重視、5)アッと驚かせる性能の欠如——など、不満を明らかにしていたんです。
もっと厳しい批判は、ITオタクの友人から聞かれました。口を揃えていわく「買いたくなる魅力に乏しい」。エレンの自撮りのおかげで、アメリカでどこまで巻き返しを図れるのか、お手並み拝見です。
(カバー写真:AP)
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