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米10月人員削減予定件数が急増、年末にリストラ増加の兆し?

by • November 6, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2268

Job Cuts Surge In October : More To Come In Holiday Season?

米10月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比11.9%増の5万1183人だった。ホリデー商戦前とあって14年ぶりの低水準を達成した前月から67.9%も急増している。3ヵ月ぶりに増加し、年初来で2番目の高水準を示した。ただし年初来の人員削減予定件数は、前年同期比4.3%減の41万4591人。このまま減少トレンドをたどれば、1997年以来で最低を記録する見通しだ。

発表元であるチャレンジャー・アンド・クリスマスのジョン・チャレンジャー最高経営責任者(CEO)は、10月の結果を受け、「結論づけるのは時期尚早ながら、10−12月期に人員削減を加速させるリスクをはらむ」と悲観的な見方を表明。被雇用者にとって最悪のクリスマス・ギフトは、「業績目標の達成を狙い年末に調整する傾向があり、珍しいことではない」と結んだ。

年初来の人員削減件数、コンピューターと小売がけん引。
jobcuts
(出所:Challenger Gray & Christmas)

人員削減予定件数をセクター別でみると、1位は小売で6874人と9月から約3倍も増加した。格安百貨店のシアーズがKマートを含め77店舗の閉鎖を決定したことが一因にある。2位はコンピューターで6509人、ヒューレット・パッカードが5000人の人員削減を発表していた。3位は医薬品で5452人となり、加製薬大手バリアントから敵対的買収を仕掛けられているアラガンは、従業員を20%削減する方針を表明した。

採用件数は14万7395人と前月の56万7705人から大幅に鈍化した。ホリデー商戦の臨時雇用が前月に大幅増となった反動が表面化している。1位は前月に続き小売で14万4040人だったものの、前月の40万9162人を大きく下回った。2位はコンピューターで1300人、3位は電気製品で700人だった。

——以上、何とも後味の悪い結果となりました。ホリデー商戦は過去最高とバラ色の見通しながら、ディスカウント店でのお買い物と値段を含めた品定めに注力する消費者のスタンスが伺えます。これで雇用の追い風が吹かなければ、高級ブランドや宝飾品、自動車メーカーの業績にダメージが及びかねません。

(カバー写真:Freelance Crunch)

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