ユナイテッド・カラーズ・オブ・ベネトンと言えば。これまで社会的な広告で話題をさらってきたことで有名です。
↓人種差別の馬鹿さ加減を、ひと目で分からせてくれます。
↓人種差別や同性愛を超えたメッセージ。
↓飢餓問題の意識向上には、映像ならではの筆舌しがたいインパクトを与えます。
そして今回。欧州債務危機、長引くパレスチナ・イスラエル問題、そして貿易を中心とした米中摩擦を背景に、こんな広告を展開するにいたりました。タイトルは、アンチ憎悪をモットーとした「Unhate」。アレッサンドロ・ベネトン副会長は、「金融危機からはじまった暗黒の時代を迎えても、我々はポジティブなエネルギーを尊重する(embrace、英語では抱擁の意味もアリ)する姿勢を伝えたい」と説明しています。では、ご覧下さい!
まさかまさか、世界の指導者たちのキス写真の数々です!!!
↓キスまでしなくても、あっていいような接近風景。
↓パレスチナとイスラエルの和解成立、夢見ることすら夢なのか。
↓オバマさんと胡主席、最近は政冷経熱という言葉も聞かれずお寒い限り。
こんな広告を制作して問題にならないのかなーとも思いつつ・・・キスまでしなくていいんで、もう少し政治、宗教、思想の垣根を乗り越え、協調への道を模索していただきたいものです。
ちなみにベネトン、2010年の売上が1.5%増の20.5億ユーロと、芳しくありません。ザラが124億ユーロと、2001年当時から4倍増へ膨れ上がったことを踏まえると、奇抜な広告戦略で人の視線を釘付けにして、顧客の来店数を増やすことから始める必要があったのかもしれませんね。
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