GM Sees US Auto Sales Up To 17 Millions, Another Year Of Acceleration.
米自動車最大手のメアリー・バーラ最高経営責任者（CEO）は、2015年の米国新車販売台数が1650万—1700万台になると予想した。同CEOは来週から開催される北米国際自動車ショーの開催を控えた記者会見で「米経済と自動車販売動向は2009年以降に回復をたどり、市場には依然として伸び余地が残っている」との見解を表明。特に「労働市場の力強さ、雇用の安定、住宅価格の改善などが消費者の見通しを明るくさせ、自動車やトラックの買い替えを促すだろう 」とまとめた。
米新車販売台数は、2014年に1650万台と2006年の水準を回復。GMの2014年新車販売台数は、前年比5.3％増の293万台となった。ビュイックが11.4％増、GMCが11.3％増、シボレーが4.4％増だった半面、キャデラックのみ6.5％減だった。
ガソリン価格が一部地域で2ドル割れで、買い替え意欲を刺激？
（出所：My Big Apple NY）
——2014年2月を皮切りに累計約3000万台もの大規模な「泥沼」リコールに見舞われたものの、GMはどこ吹く風と快進撃を続けた実績から2015年も米新車販売台数に楽観的な予想を明らかにしました。最低でも2006年以来の1650万台ですから、その自信が伺えます。2014年はGMをはじめとしたビッグ3、日本車メーカーもそろって好成績でしたから、1700万台という予想は現実的とも言えるでしょう。
GMの予想実績を振り返ると2014年は「1600万—1650万台」から年後半に「1650万台」へ集約させ、見事的中させました。今回も、達成に期待が膨らみます。そういえば自動車価格情報サイトのトゥルーカーも、1700万台を予想していましたね。
高級自動車メーカーのポルシェも、2015年は強気です。今年の世界販売台数は20万台超えを掲げ、3年前倒しで目標に到達する見通しなんです。2014年は前年比17％増の18万9849台と過去最高を打ち立てていたので、前年比5.3％増なら手堅く達成できそうですね。ガソリン価格の下落という追い風もあって、新型コンパクト・スポーツ用多目的車（SUV）の「マカン」が今年も売上のけん引役となる公算。2014年に「マカン」を購入した約4万5000人のうち約75％に相当する約3万4000人が新規顧客でしたから、ポルシェ・デビューを飾る人々が2015年にどこまで増えるかが、販売動向のカギとなりそうです。
（カバー写真：NBC）
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