Apple Q1 Result Blows Away Analysts’ Estimates.
アップルが27日引け後、10−12月(第1四半期)決算を発表いたしました。アナリスト予想平均のレンジ上限を余裕で超える内容は、まさしく王者の貫禄。ホリデー商戦でこのような調査結果が出てきたように、”ベンドゲート”も何のその、”iPhone 6”と”iPhone 6 Plus”が貢献したことは間違いありません。海外での売上は、中国での販売が絶好調で65%を占めるに至りました。
純利益は、前年同期比37.9%増の180億2400万ドル。希薄後の1株当たり利益 は3.06ドルとし、市場予想の 2.60ドルどころかアナリスト予想平均の上限2.97ドルすらも軽く追い越していきました。売上高も29.5%増の 745億9900万ドルと、市場予想の 676 億9000万ドルを余裕で超えています。
部門別の内容は、以下の通り。
粗利益率→39.9%>前年同期 37.9%、アナリスト予想38.5%
・iPhone販売台数→前年同期比45.9%増の7447万台>アナリスト予想6500万台
・iPad販売台数→前年同期比 17.7%減の2142万台<アナリスト予想2200万台
・Mac販売台数→前年同期比で14.0%増の552万台>アナリスト予想550万台
・iTune、アプストア、アップルペイなど→前年同期比9.1%増の47億9900万ドル
・その他サービス(iPod、アップルTV、ビーツなど)→前年同期比5.2%減の26億8900万ドル
売上高に占めるiPhoneに割合、68.6%と過去最高。
(出所:Gigaom)
国・地域別動向
・米国大陸→前年同期比23%増、前期比の54.8%増の305億6600万ドル
・欧州→前年同期比 20%増、前期比66.3%増の172億 1400万ドル
・中華圏→前年同期比 70%増、前期比156.6%増の57億7800万ドル
・日本→前年同期比8%増、前期比51.5%増の54億 4800万ドル
・その他アジア→前年同期比33%増、前期比144.7%増の52億2700万ドル
大方の予想通り、中華圏の前年比の伸び率が他を凌駕していました。調査会社カナリスが中国でのスマートフォン出荷台数でアップルがトップに立ったとの報告と、整合的です。中国シャオミ(小米)の躍進が気になるところですが、韓国のサムスンは3位に転落しており徐々に差が開きつつあるようです。
以下は、1−3月期の見通し。
・売上高 →520億-550億ドル>市場予想537億9000万ドル
・粗利益率 →38.5-39.5%
・営業費用 →54億−55億ドル
——以上の結果を受け、時間外取引では一時5%超の上昇を遂げました。カンファレンス・コールでの注目は、次の成長のけん引役として期待される”アップル・ウォッチ”。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、販売時期につき「4月頃」とついに重い口を開きました。当初見通しの「2015年初め」から、やや後ろ倒しされています。1−3月期の売上高がアナリスト予想以下にとどまった背景は、これが一因だったのでしょう。
(カバー写真:Mashable)
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