Earnings Roundup : Yelp, Marriott International, Bidu.
29日引け後の決算をおさらいしていきましょう。イェルプ、バイドゥ、マリオット・インターナショナルそろって、時間外取引で株価は下落しています。
▽イェルプ
ローカル口コミ情報サイトが発表した1−3月(第1四半期)決算で、純損益が前年同期比50%減の130万ドルの赤字だった。希薄後の1株当たり損益は0.02ドルの赤字となり、市場予想の0.01ドルの黒字からサプライズの赤字に転じた。株式報酬や減価償却の費用などを除く1株当たり利益は0.10ドルとなり、市場予想の0.16ドルより弱い。販売・管理・一般費を含む費用が51.5%増の1億2280万ドルに膨らみ、赤字拡大につながった。収入は55.1%増の1億1850万ドルながら、市場予想の1億2000万ドルを下回った。
収入の内訳は以下の通りで、%は前年比を表す。
・ローカル広告収入 51%増の9860万ドル
・ブランド広告収入 11%増の660万ドル
・その他 254%増の1330万ドル(レストラン・メニュー注文用アプリ”Eat24”が500万ドルを占める)
2015 年通期の収入見通しは、53%増の5億7400万〜5億7900万ドルで据え置いた。4−6月期の収入は49%増の1億3100万〜1億3400万ドルとし、アナリスト予想の1億3800万ドル以下にとどまる。予想外の赤字転落、アナリスト予想平均以下の収入、さらに4−6月期見通しも期待に添わず、時間外で株価は一時16%も急落した。
Eat24は人気を博しつつ、シームレスなど競争が激化する市場でもあります。
(出所:Adweek)
▽マリオット・インターナショナル
ホテルチェーン大手が発表した1−3月(第1四半期)決算では、純利益は前年同期比20.3%増の2億700万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.73ドルと、市場予想の0.70ドルより強い。収入は35億1300万ドルで、市場予想の35億9000万ドルを下回った。
北米での1室当たり収入は為替変動を除くベースで6.9%増、為替変動を含む場合で6.4%増だった。世界全体での1室当たり収入は為替変動を除くベースで6.8%増で、同社予想の5〜7%増のレンジ上限に。ドル高の影響で欧州、英国、日本など国内での需要が高まったという。
4−6月期の1株当たり利益は0.78〜0.83ドルを見込み、レンジ上限が市場予想に並ぶ程度だった。2015年の1株当たり利益は3.00〜3.12ドルとし、レンジ中央値は市場予想の3.08ドルを上回った。時間外取引では4−6月期の1株当たり利益と予想以下に終わった収入を嫌気し、一時2%超の下落を示した。
▽バイドゥ
中国検索エンジン最大手が発表した1−3月(第1四半期)決算では、調整済み純利益が前年同期比1.3%増の27億4000万元(4億4210万ドル)だった。調整済み1株当たり利益は7.62元(1.23ドル)となり、市場予想の6.63元より強い。収入は34%増の127億2500万元(20億5300万ドル)で、市場予想の129億800万ドルに届かなかった。
4−6月期の収入は163億6500万〜167億5000万元(26億4000万〜27億200万ドル)を見込み、レンジ中央値は市場予想の166億5000万ドルに届かず。時間外取引で、株価は一時3%近く沈んだ。
(カバー写真:Frank Derks/Flickr)
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