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米新規失業保険申請件数、約15年ぶり低水準からジワリ増加

by • May 28, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1406

Jobless Claims Bounce Off From 15-Year Low.

米新規失業保険申請件数は、5月22日週に28.2万件と市場予想の27.0万件を上回った。前週の27.5万件(27.4万件から修正)のほか、2000年4月以来の低水準に近い水準だった前週の26.4万件(26.5万件から修正)から増加。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均も、27万1500件。2000年4月以来の低水準を記録した前週の26万6500件(修正値)から増加した。2012年5月以来で最悪だった米4月チャレンジャー人員削減予定数とのかい離、わずかながら縮小させている。

米新規失業保険申請件数、4週平均は15ぶり低水準を記録。

jobless claims
(出所:DOL)

5月16日週までの継続受給者数は、222.2万人。2000年11月以来の低水準を示した前週の221.1万人(修正値)を上回った。被保険者に占める失業者の割合は1971年以来で最低だった前週の1.6%から、1.7%へ戻している。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はミズーリ州で1382人増、オレゴン州で1002人増、ニューヨーク州で965人増、ケンタッキー州で604人増、ペンシルベニア州で575人増だった。ジョージア州で1480人増、フロリダ州で1087人増、サウスカロライナ州で891人増、ノースカロライナ州で801人増と、南部の州が揃った。その他、イリノイ州が860人増となる。減少が目立つ州はカリフォルニア州で2530人減、サウスカロライナ州で705人減、イリノイ州で648人減、コロラド州で439人減、ジョージア州で431人減だった。

JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、前週に続き米新規失業保険申請件数などが増加したものの「トレンドは引き続き良好で、4週平均は2000年4月以来の低水準を記録した前週から5000件増加した程度」と評価した。

——米新規失業保険申請件数は、テキサス州の洪水やアマゾンの大量採用の影響が現れる前に増加しました。来週からは、両者のインパクトが及ぶこと必至。特に原油安の打撃を受けたテキサス州での自然被害は悪天候が続く予報も出ており小売業、建設業、運送業など幅広いセクターで大きな余波を与えそうです。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

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