Mortgage Applications Rise 7 Weeks In A Row, Buoyed By Refinancing Demand.
全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、8月28日週に前週比11.3%上昇し459.5となった。7週連続で上昇している。新規が4.1%上昇の206.9と、2週連続で上昇。前年比では25.1%と前週の18.3%から上げ幅を広げ、26週連続でプラス圏を保った。借換にいたっては16.8%上昇の1902.4と、前週から大幅にプラスへ反転し4月以来の高水準を示現。前年比では34.4%も急伸した。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.08%と、前週と変わらず。2014年12月以来の高水準をつけた6月26日週の4.26%以下の水準を保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、28週連続で上振れした。15年固定金利型(平均)は3.30%と、 前週の3.33%から低下。FHAのローン金利は3.87%となり、前週の3.90%を下回った。
30年物住宅ローン金利、ローカル(NY州)は直近上昇も全米は安定的。
申請全体に占める借換の割合は58.7%と、前週の55.3%から上昇。2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から、切り返した水準を保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。一方で全体に占める変動金利型の割合は7.5%と、前週の6.8%から大幅上昇。金利低下を背景に、2014年10月以来の高水準を示す。
MBAのマイク・フラントーニ主席エコノミストは、結果を受けて「住宅ローン金利はそれほど変わらなかったものの、米10年債利回りは世界同時株安を背景に大きく低下しローン需要を喚起した」と振り返る。その上で「借換で顕著となっており、規模は1月以来で最大だった」と指摘。さらに「変動金利型のシェアは、ジャンボ・ローン(41万7000ドル、5000万円以上の融資)の需要がけん引し2014年10月以来の水準へ拡大した」と説明している。
——MBA住宅ローン申請件数指数は、15年物固定金利の低下や変動型金利の人気を支えに借換を中心に大幅な上昇を遂げました。中国発、金融危機への不安が高まる一方で、アメリカ人は前週に続き雇用が安定する状況で金利低下の恩恵をフル活用しているようです。特に転売目的のジャンボ・ローン借り手はその規模から金利を低く抑えるべく変動金利型に走りがちですから、今回の急伸は納得です。
(カバー写真:Will Smith/Flickr)
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