Builder Confidence Hits Highest In 10 Years In October.
米10月NAHB住宅市場指数は64となり、市場予想の62を上回った。前月の61を超え、10月分なだけに2005年10月以来と10年ぶりの高水準を記録している。株価が戻りをみせるに合わせ、中国発・世界景気の減速懸念には引き続き反応薄だった。9月16~17日開催の米連邦準備制度理事会(FOMC)で利上げ先送りを決定したほか、指標の弱含みを受けて年内利上げ観測が後退し需要を促したとみられる。
内訳をみると、一戸建て現況指数が70となり、前月の67から上昇。景気回復サイクルで最高を遂げている。一戸建て見通し指数も75と前月の68から急伸、少なくとも2005年10−12月期以来の水準を達成した。見込み客指数は前月と変わらず47で、2014年9月以来で最高をたどる。
見込み客指数のみ分岐点の50割れを維持するも、その他は軒並み上昇。
(出所:NAHBのデータを元にMy Big Apple NYが作成)
4大地域別での住宅市場指数は、中西部を除いて全て上昇。4ヵ月連続で3地域だった。今回は西部の上昇が目覚ましく、前月から11ポイントも急伸し76を示す。北東部も52と、足元で最高に。南部は前月から1ポイントの上昇とはいえ、こちらも直近で最も強い数字を叩き出した。中西部のみ前月の61から59へ低下し、9月の水準へ戻している。
発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のトム・ウッズ会長は、結果を受け「ヘッドラインは6月以来60の節目を超えており、潜在的買い手は市場へ押し寄せるに合わせ高水準を保つ」と評価。ただし前回に続き、建築業者は「土地、および人材で深刻な不足に陥っている」との懸念を寄せた。デビッド・クロウ主席エコノミストは「雇用が堅調なペースで創出されるなか、経済成長とペントアップ需要に支えられ住宅市場は年末まで高水準を維持するだろう」と結んだ。
——米10月NAHB住宅市場指数は、米9月雇用統計で賃金も含め見通しに不安を与えたものの前月比で3ポイントも上昇する好結果となりました。FOMCで低金利継続にゴーサインが出たと受け取ったのでしょうか?低金利が続く限り、建設業者は強気スタンスを貫くもようです。
(カバー写真:Geoff/Flickr)
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