Mortgage Applications Surge, Thanks To Lower Rates.
全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、4月8日週に前週比10.0%上昇し520.2だった。続伸しており、特に借換が11.3%上昇の2122.0と2週連続で大幅に上昇しヘッドラインに寄与。今回は新規も8.4%上昇の241.6.と、反発した。米2月貿易収支などの経済指標を受け米1-3月期成長率予想が下方修正されるなか、金利低下の機会を捉え申請件数が増加したとみられる。MBA住宅ローン申請件数指数の前年比(季節調整前)は16.5%上昇し、前週の3.4%から伸びを広げた。新規も23.6%の上昇(前週は10.6%上昇)と加速、借換は11.2%の上昇(前週は1.9%の低下)と3週ぶりに上昇に転じた。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は3.82%と、前週の3.86%を下回った。1年前の水準である3.87%以下となり、金利低下が鮮明となっている。15年固定金利型(平均)は前週通り3.10%。FHAのローン金利は3.74%と、前週の3.76%から低下した。
金利低下で、借換・新規ともに大幅上昇。
申請全体に占める借換の割合は54.9%と、前週の54.5%を上回った。2009年6月以来の低水準となった2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。
――米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長がハト派スタンスを維持し、当該週には米1-3月期成長率も過去2年間にならい低推移となる見通しとなり、需要に火を点けた格好です。問題は米株高。13日の引け値ではダウが過去最高値まで約2%に迫る18000ドル乗せに迫り、米金利上昇を誘いかねません。金利上昇局面でも申請件数が支えられるか、注目です。
(カバー写真:Michelle Hofstrand/Flickr)
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