Coming To Washington D.C. Case Of Ivanka And Jared.
かつてエディ・マーフィー主演で「星の王子ニューヨークへ行く」という映画がありましたが、この方々はニューヨークを出てワシントンD.C.へ向かいます。
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任に合わせ、長女イバンカ氏とその夫ジャレッド・クシュナー氏はワシントンD.C.へお引越しをします。新居はまだ決めていないようですが、NYポスト紙によると正統派ユダヤ教のシナゴーグ(教会に相当)があるジョージタウンをはじめ、メリーランド州郊外のシルバー・スプリング、ロックビル、ポトマックが有力だといいます。クシュナー家が正統派ユダヤ教徒だったため、イバンカも結婚に際し改宗済みですから、あり得る線でしょう。
イバンカ・ジャレッド夫婦の引っ越しは、両者が米大統領選だけでなく新政権に深く関与する可能性を強めます。トランプ氏が米大統領選に勝利した後、ホワイトハウスに登場し隣にはクシュナー氏の存在があったといいますしね。
NY市の小中高一貫の名門校Columbia Grammar and Preparatory Schoolに通う三男バロンくんのためとはいえ、メラニア夫人がNY住まいを続けられるのも納得。ファーストレディの役割を、イバンカ氏が果たないとも限りません。ファーストレディの務めである社会貢献など、共和党大会で証明されたイバンカ氏がスピーチと存在感が役立つことでしょう。トランプ氏は大統領就任後は一切のビジネスから手を引き子供たちに一任する意思を表明、15日にも詳細を明らかにする予定ですが、長男や次男の他にイバンカ氏の名前が並ぶか見極めが必要です。
メラニア夫人のNYY残留がニューヨーカーの猛反発を誘ってますが、デブラシオNY市長(民主党)は少なくとも11月8日から米大統領就任式を予定する1月20日までに掛かるトランプ一家向け警護費用を支払う気はないようです。記者会見を開き、3,500万ドルの請求書をホワイトハウスに送付する方針を発表しました。1日当たり40万ドルと試算値の100万ドルを大幅に下回ったものの、米大統領就任前だからと考えられます。
バロンくんの部屋は、トランプ・タワーの1フロア全てという贅沢っぷり。
(出所:Reuters vis The Sun)
ニューヨーカーの嘆願書のみが、デブラシオNY市長を動かしただけではありません。5名以上のNY市議会議員がデブラシオ市長とクオモNY州知事に米大統領就任後のトランプ一家の警備費用を負担しないよう要請していました。
周囲がなんと言おうと、トランプ氏一家は着々と1月20日向け準備していることに間違いありません。
(カバー写真:Cvent Inc/Flickr)
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