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米12月マークイット、製造業PMIは予想以下でサービスは鈍化

by • December 20, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off2067

Markit Manufacturing PMI Hits 21-Month High, Service PMI Slows.

米12月マークイット製造業PMI速報値は54.2と、市場予想の54.5以下にとどまった。ただし前月の54.1を若干上回り、2015年3月以来の高水準。

米12月マークイット非製造業PMI速報値は53.4と、市場予想の55.2に届かなかった。前月の54.6以下となり、3ヵ月ぶりの低水準。しかし新規受注は上向き、雇用は9ヵ月ぶりの力強さを示す。製造業と合わせた総合指数も53.7と前月の54.9を下回り、こちらも3ヵ月ぶりの低い伸びとなった。

クリス・ウィリアムソン主席ビジネス・エコノミストは、結果を受け「サービス業PMIは3ヵ月ぶりの低水準だったものの、米10~12月期国内総生産(GDP)は前期比年率2.0%増と予想できる」との見解を寄せた。特に雇用の改善を背景に「米11月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の前月比19.0万人増」となる見通し。2017年ベースでは「2.3%増」と安定的な水準を予想し、2017年の利上げ回数も米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予想中央値と同じく「3回」を見込む。

ISMは上昇、マークイットは小幅低下も雇用は共に上昇。
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(作成:My Big Apple NY)

――マークイットが発表した製造業PMIや非製造業PMIすなわちサービス業PMIは米大統領選後に高まったトランプ・ユーフォリアと一線を画す内容でした。実体経済で明らかに変化が現れていないだけに、至極納得できる数字。とはいえサービス業PMIが雇用の加速を示した通りポジティブな項目も数えられ、2017年も2%を超える成長が期待できそうです。

(カバー写真:Metropolitan Transportation Authority/Flickr)

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