Michigan Consumer Confidence Hits Highest Level Since 2004.
米10 月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は100.7 と、市場予想と一致した。速報値の101.1から下方修正されたが、2004年1月以来の高水準。税制改革成立に向け上下院で予算決議案が可決するなか、米株が過去最高値を更新しセンチメントを支えたとみられる。内訳をみると、現況指数が116.5と速報値の116.5から上方修正され、2000年10月以来の高水準だった。見通し指数は90.5と速報値の91.3から下方修正されたものの、2004年12月以来の水準へ上振れした
原油先物が50ドル割れを維持するものの、1年先インフレ見通しは前月の2.7%を下回り、2.4%と2016年11月以来の水準へ低下した。5~10年先インフレ見通しは3ヵ月連続で2.5%。インフレ見通しは、引き続き伸び悩みを続けている。
ミシガン大学の主席エコノミスト、リチャード・カーティン氏は、今回の結果を受け「年初来の平均値は96.7と、(ITバブル期の)2000年以来の高水準」と評価した。牽引した項目は現況指数のほか経済見通し、さらに過去最高近くに迫った家計動向だったという。消費者は「成長率の加速より現状よりゆるやかな拡大ペースを予想」するが、「低いインフレ並びに失業率によって鈍い賃金上昇率を受け入れている」ため、個人消費は拡大する見通し。2017年の個人消費予想は8月時点の2.4%増から上方修正させ「2.6%増」とし、1月時点の2.7%増へ近づけた。
ミシガン大学消費者信頼感、今回は現況指数が牽引。
――米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値の力強さをみると、個人消費が牽引し2018年も高成長をたどる期待が高まります。問題は、所得がついてくるかどうか。貯蓄率は、足元で3.6%と金融危機直前となる2008年上半期以来の水準まで低下してきました。所得の伸びが十分ではなく、貯蓄を取り崩した可能性が挙げられます。
(作成:My Big Apple NY)
米10月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)はハリケーンで急減した反動やホリデー商戦の雇用増加を支えに、前月比30万人増が予想されています。平均時給はというと、2009年4月来の高水準だった2.9%増を下回る2.7%増となる見通し。個人消費が拡大基調を維持できるペースと考えられますが、4~6月期の前期比年率3.3%増のような加速を維持できるかは不透明です。
(カバー写真:elysiumcore/ Flickr)
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