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米9月新車販売台数のシェアでフォードが4位に転落、テスラが急伸

by • October 8, 2018 • Finance, Latest NewsComments Off3319

New Auto Sales : Ford Loses Its Lead, Tesla Shares Surge.

ワーズオートが発表した米9月新車販売台数は、四半期に一度発表するGMを含め年率1,740万台と市場予想の1,680万台を上回った。ハリケーン“ハービー”や“マリア”が直撃する直前の2017年8月以来の低水準だった前月の1,660万台からも改善。6ヵ月ぶりの高水準となる。ただし、9月はハリケーン“フローレンス”の被害に見舞われたノースカロライナ州などで売れ行き不振に陥ったが、前年同月はハリケーン“ハービー”や“マリア”の影響で急減していたため、前年比での落ち込みを軽減できた部分もある。

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(作成:My Big Apple NY)

販売台数はトラック部門(スポーツ多目的車、SUV含む)のうちトラックとSUVともに、前月から弱含みがみられた。乗用車部門は、5~8月に続き2桁減が目立つ。ただ、7月には米欧首脳会談で欧州自動車への関税賦課懸念が後退し、10月にはNAFTA再交渉で3ヵ国が合意し、自動車メーカーをめぐる不透明感は払拭されつつある。

原油先物は7月3日に2014年11月以来の75ドル超えを記録した後、70ドル割れを経て9月後半に73ドル台へ再び上昇した。ガソリン価格は9月に一時2.866ドルまで下落、6月の2.940ドル以下の水準を保ったとはいえ、ガソリンの値上がりを受け、一部トラック・SUVの売れ行き鈍化につながった可能性がある。

ケリー・ブルー・ブックによると、平均販売価格は前年同月比2.0%上昇の3万5,742ドル(約400万円)だった。前月の1.8%を上回る伸びとなる。なお、1月は2017年上半期ぶりの高い伸びを示し3.9%。前月比では0.4%下落、年初来で7回目の下落を示す。メーカー別の平均価格で、前月比にて上昇が目立ったのはスバルとSUV車種が多いフィアット・クライスラーのみだった。前年比ではホンダ、GMの伸びが目立ち、VWは下落に転じた。詳細は以下の通り。

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(出所:KBB)

トランプ政権による鉄鋼・アルミ関税に7月6日からの対中知財制裁関税の発動が加わるなか、自動車メーカーは利鞘縮小トレンドが鮮明となり、4~6月期決算資料などに基づくとインセンティブ支払い余地は狭まりつつある。自動車メーカーからディーラーへの1台当たりインセンティブ予想は前年同月比2.6%下落の3,785ドルと、前月の上昇(0.7%)から転じた。3~4月の推計値8%台から一段と鈍化しただけでなく、足元久々にマイナスに落ち込んだ。前月比では逆に0.7%上昇し、3ヵ月ぶりにプラスに転じた。前年比で伸び率が最大だったメーカーはもともとインセンティブが低いスバルでトップに立ち、次いでダイムラー、フォード、ヒュンダイが続く。前月比での上昇率も1台当たりインセンティブ額が低いスバルが顕著で、その他にホンダ、フィアット・クライスラー、フォードなどが並んだ。

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(出所:ALG/Press release)

1台当たりのインセンティブの割合予想は平均で8月に続き11.3%と、7月の11.4%、6月の11.5%を下回った。前年同月は11.9%となる。インセンティブの割合で最大は3~8月に続きキアで17.9%、次いで日産が16.3%、フィアット・クライスラーが13.9%と続く。

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(出所:ALG/Press release)

9月は25営業日となり、前年同月より1日少なかった。自動車メーカー別でみると、前年比で増加したのはフィアット・クライスラーのみだった。主要メーカーで場予想を上回ったのはフォードと、日産。その他は減少した上に、市場予想より減少幅を広げた。新車販売動向のうち、利鞘の薄いレンタカーや自動車販売店向けのフリート販売はフォードが前年比で減少。フィアット・クライスラーでは前月比でシェアが上昇するなど、まちまちだった。

なお6月までの結果を受け、コックス・オートモーティブは2018年の新車販売台数予想を従来の1,680万台から1,670万台へ引き上げた。IHSは1,690万台で維持。いずれも、2018年の1,720万台を下回る。

以下、米系と日系などの自動車メーカー別動向。GMのみ四半期ベースとなる。

【GM】

GMは7~9月期に前年同期比11.1%減の69万4,638台と、前期の4.6%増から減少に転じた。販売価格は3万5,974ドルと7~9月期ベースで過去最高だったという。4大ブランド別を前年比でみると全て減少し、前期の3ブランドを下回った。フリート販売台数も寄与し前年比5%増、販売全体で21%を占め、そのうち半分以上が政府と商業用だった。レンタカー向けには販売全体の10%となる。小売販売台数を示していない。直近の四半期結果は、以下の通り。

・ビュイック 7.3%減の4万5,911台
→中型SUV「エンクレーブ」が7.1%増の1万2,807台と前期に続き増加したほか、「リーガル」も11.4%増の2,793台だったが、他は弱い。主力の小型SUV「アンコール」は5.9%減の2万1,112台と2ヵ月連続で減少したほか、小型SUV「エンビジョン」に至っては26.0%減の5,803台となるなど、他6車種中3車種で減少した。

・GMC 11.3%減の12万6,417台
→大型SUV「ユーコン」が2.0%増の2万896台と前期に続き増加したほか、小型SUV「テレイン」も14.0%増の2万7,428台と2期連続で2桁増となった。ただし、主力の大型トラック「シエラ」が7.1%減の5万1,368台と2期連続で減少したほか、「アカディア」も49.7%減の1万3,485台と弱い。6車種中、3車種で減少した。

・シボレー 11.4%減の48万5,019台
→主力のSUV「シルバラード」が14.3%減の13万3,329台と2桁減へ落ち込んだほか、SUV「エキノックス」も1.6%減の7万8,014台、SUV「トラックス」も11.2%減の2万549台と減少に転じた。一方で、クロスオーバーの「トラバース」は3.1%増の3万2,908台、同「タホー」も20.1%増の2万8,951台と、一部では増加した。小型車「クルーズ」は27.4%減の3万1,971台と減少、電気自動車「ボルト」は41.1%減の3,949台だった。

・キャデラック 10.7%減の3万7,291台
→新型「XTS」が15.4%増の4,101台と2期連続で2桁増のモメンタムを示し、SUVの「エスカレード」も1.9%増の9,655台と増加したが、主力の「XT5」が24.7%減の1万5,093台と大幅減に転じ、全体を押し下げた。6車種中、「CT6」以外の3車種で減少した。

【フォード】

フォードは前年同月比11.2%減の19万7,404台と、市場予想の9.1%減より下げ幅を広げた。前月から減少に反転している。小売販売台数は12.6%減の14万8,233台と、減少に転じた。車種別では、トラックが9.9%減の9万3,408台と9ヵ月ぶりに減少した。SUVも2.7%減の6万6,884台と前月から減少に反転。乗用車は引き続き、25.7%減の3万7,112台と11ヵ月連続で落ち込んだ。レンタルや自動車ディーラー向けのフリート販売台数は6.7%減の4万9,171台と、3ヵ月ぶりに減少した。

在庫は乗用車、SUV、トラック含め全体で前年比0.3%減の60万4,157台となった。ただし77日相当となり、前年同月の75日から延びた。

なおフォードは3月5日、ピックアップ・トラックの「レンジャー」と「ブロンコ」の新型モデル生産を控えた設備一新を理由に、ミシガン州の工場の従業員2,000人を対象として一時解雇を発表した。4月25日には、米国での乗用車販売を2モデル(マスタングと2020年モデルのフォーカス・アクティブ)に限定する方針を発表した。

2大ブランド別では、フォードとリンカーン共に2ヵ月連続で減少した。単月の結果は、以下の通り。

・フォード 11.3%減の18万9,236台、減少に反転
→アルミ製ボディのトラック「Fシリーズ」は8.8%減の7万5,092台と17ヵ月ぶりに減少に転じた。大型SUV「エクスプローラー」は0.7%減の1万8,769台と3ヵ月ぶりに減少したほか、「エッジ」も20.0%減の9,177台と、減少に転じた。一方で、SUVのなかでも「エクスペディション」は27.4%増の3,627台と2ヵ月連続で増加した。小型車・セダンは「フィエスタ」が11.7%減の3,293台だったほか、「GT」を除き他の車種も全て減少。小型車「フォーカス」は38.8%減の7,195台と6ヵ月連続で減少、「フュージョン」も25.3%減の1万5,878台と7ヵ月連続で2桁減だった。

・リンカーン 7.2%減の8,168台、減少基調へ戻す
→SUVの「MKC」が8.1%減の2,258台と6ヵ月ぶりに減少したほか、「MKX」も19.5%減の1,979台と減少に転じた。新型SUV「ナビゲーター」のみ77.3%増の1,257台と5ヵ月連続で支えた。結果、6車種中1車種のみ増加、8月の3車種を下回った。

【フィアット・クライスラー】

フィアット・クライスラー・オートモビルは前年同月比15%増の19万9,819台となり、市場予想の8%増を上回った。3ヵ月連続で増加している。小売販売台数は14万9,713台となり、2000年以来で最高に。フリート販売台数が全体に占める売上シェアは前月の15%から25%へ上昇した。なおフィアットは6月1日に向こう5年先の経営計画を発表、2022年までにディーゼル・エンジンの乗用車販売を終了させ電動化に振り向ける方針を打ち出したほか、「ジープ」のSUVシェアを2017年の6%付近から8%超えを目指す。

5大ブランド別では、7~8月の2ブランドから9月に3ブランドへ増えた。単月の詳細は、以下の通り。

・ジープ 14%増の8万3,764台、9ヵ月連続で増加し単月で過去最高
→「チェロキー」が87%増の2万3,826台と7ヵ月連続で増加したほか、「コンパス」も46%増の1万6,525台と9ヵ月連続で大幅増を果たす。「ラングラー」も2%増の1万5,983台と増加した。それ以外は前年比マイナスとなり、6車種中3車種で減少した。

・ラム 9%増の5万6,447台、6ヵ月連続で増加し単月で過去最高
→主力の「ラム」が10%増の5万1,856台と、5ヵ月連続で増加し全体を支えた。「プロマスター・シティ」も3%増の968台と7ヵ月ぶりに増加。一方で、「プロマスター・バン」は横ばいとなった。

・ドッジ 41%増の4万2,101台、前月の減少から増加に反転
→「キャラバン」が344%増の1万3,829台と3ヵ月ぶりに増加に転じ、全体を押し上げた。「ジャーニー」は48%増の9,336台と6ヵ月連続で増加している。「デュランゴ」は6%増の6,583台に。8車種中4車種で増加した。

・クライスラー 7%減の1万4,683台、6ヵ月連続で減少
→新型「パシフィカ」のミニバンが2%減の1万629台と6ヵ月連続で減少した。「300」も4%減の4,022台と6ヵ月連続で減少、全ての車種でマイナスに落ち込んだ。

・フィアット 46%減の1,185台、33ヵ月連続で減少
→「500」が48%減の529台と18ヵ月連続で減少したほか、「500X」も55%減の3286台と全体の重石となった。「スパイダー」も17%減の286台と9ヵ月連続で減少するなど、軒並みマイナスを示す。

【トヨタ】

トヨタは前年同月比10.4%減の20万3,098台と、市場予想の6.7%減より下げ幅を広げた。過去8ヵ月間で7回目の減少となる。トラック部門の販売台数が0.3%減の13万4,345台だったが、乗用車部門は25.2%減の6万8,753台と引き続き足を引っ張った。

なおトヨタは、2017年11月新車販売台数を発表した時点で2018年の米国新車販売台数を1,700万台割れと予想した。2年連続の前年割れを見込んだだけでなく、2014年の水準への鈍化を見込む。

2大ブランド別では、トヨタとレクサスがそれぞれ減少した。詳細は、以下の通り。

・トヨタ 10.9%減の17万8,501台、過去7ヵ月間で6回目の減少
→トラック部門は1.1%増の11万8,285台と、6~8月に続き過去最高を更新した。一方で、乗用車は27.8%減の6万216台と7ヵ月連続で減少している。車種別では大型SUVの「ハイランダー」が8.0%増の2万1,986台と9ヵ月連続で増加し、4~8月に続き単月で史上最高記録を塗り替えた。「4ランナー」も7.1%増の1万2,133台と6ヵ月連続で増加し、単月で過去最高を記録。日本で販売・生産を打ち切ったSUV「RAV4」も11.7%減の3万7,440台と3ヵ月ぶりに増加に転じ、単月で過去最高を更新した。トラックの「タコマ」も23.3%増の2万2,265台と5ヵ月連続で大幅増を遂げ、前月に続き単月で過去最高を更新している。一方、セダンは減少が目立ち「カローラ」は36.5%減の2万797台と11ヵ月連続で減少し、「カムリ」も20.4%減の2万7,640台と5ヵ月連続で減少した。

・レクサス 6.1%減の2万4,597台、7ヵ月連続で減少
→SUVは、9.4%減の1万6,060台と減少に転じた。主な4車種中、増加はゼロで前月の2車種より増えた。乗用車部門は0.9%増の8,537台と21ヵ月ぶりに増加に転じたが、主な6車種のうち1車種のみ増加し「ES」が牽引した。

【ホンダ】

ホンダは前年同月比7.0%減の13万2,668台と、市場予想の4.1%減より下げ幅を広げた。前月から減少に転じている。車種別ではトラック部門が6.3%増の7万3,785台と5ヵ月連続で増加した半面、乗用車部門は19.7%減の5万5,714台と5ヵ月連続で減少した。

2大ブランド別では、ホンダが3ヵ月連続で減少、アキュラは増加した。

・ホンダ 8.2%減の11万9,157台と3ヵ月連続で減少
→トラック部門が5.1%増の6万3,443台と4ヵ月連続で増加した半面、乗用車部門は19.7%減の5万5,714台と4ヵ月連続で減少した。ブランド別では、SUVの「パイロット」が50.2%増の1万5,464台と5ヵ月連続で2桁増を達成した。ミニバン「オデッセイ」も6.8%増の8,878台と2ヵ月連続で増加した。もっとも、SUVの「CR-V」が1.2%減の3万587台と5ヵ月ぶりに減少。乗用車の主力「シビック」は30.0%減の2万4,806台と、2ヵ月連続で減少。セダンの「アコード」も14.9%減の2万5,357台と、8ヵ月連続で減少した。

・アキュラ 4.4%増の1万3,511台と前月から増加に反転
→トラック部門が5.1%増の1万342台と2ヵ月連続で増加した半面、乗用車は18.4%減の3,169台と6ヵ月連続で減少した。SUVの「RDX」が54.3%増の5,699台と4ヵ月連続で増加したほか、「MDX」の減少分を相殺した。セダンは前月に続き4車種中3車種で減少した。

【日産】

日産は前年同月比12.2%減の12万2,819台となり、市場予想の20%減ほど減少しなかった。トラック部門が6.6%増の8万2,750台と2ヵ月連続で増加した一方、乗用車部門が35.7%減の4万69台と減少トレンドをたどった。

2大ブランドでは、日産が減少に転じたほか、インフィニティも10ヵ月連続で減少している。詳細は、以下の通り。

・日産 13.3%減の11万283台、減少に反転
→トラック部門が5.7%増の7万3,498台と2ヵ月連続で増加したが、乗用車部門も36.2%減の3万5,780台と7ヵ月連続で減少した。SUVは「フロンティア」が70.6%増の8,718台と6ヵ月ぶりに増加したほか、「ムラノ」が17.9%増の8,257台と6ヵ月連続で増加した。ただし、主力のSUV「ローグ」が10.6%減の3万4,842台と減少に転じ、「パスファインダー」も16.1%減の6,258台と3ヵ月ぶりに減少した。乗用車では主力の「アルティマ」28.4%減の1万1,867台と減少に転じるなど、ほぼ軒並み前年比マイナスだった。

・インフィニティ 1.6%減の1万2,536台、10ヵ月連続で減少
→トラック部門が14.3%増の9,252台と3ヵ月ぶりに増加したほか、乗用車部門も29.4%減の3,284台と少なくとも6ヵ月連続で減少した。SUVでは「QX50」が70.0%増の2,767台だったが、「QX60」が1.3%減の3,829台となるなど、減少が目立つ。セダンは「Q60」が9.4%増の835台だった程度で、主力の「Q50」が37.8%減の2,075台と減少に転じるなど、前月に続き前年比マイナスが優勢となった。

GMを除く自動車メーカー別のシェアは、9月と年初来で以下の通り。9月の1位はGMを含めた前回6月に続きGM、2位以下は入れ替わり、2位は前回6月に3位だったトヨタが入った。3位には、フォードを追撃したフィアット・クライスラーがランクイン。また今回、ダイムラーとテスラがそれぞれBMWとマツダを抜いた

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(作成:My Big Apple NY)

高級車部門別ランキングは、以下の通り(%は全て前年比)。1位はメルセデス・ベンツが4ヵ月ぶりに1位を奪取したほか、テスラが創業以来で2位に食い込んだ。3位はBMWで変わらず8月に年初来初の1位を飾ったレクサスは4位に転落している。

1位 メルセデス・ベンツ 15.6%減の3万617台
→3月と6~8月の2位から、4ヵ月ぶりに1位を奪取。これまで2017年9月~18年2月、18年4~5月は首位だった。年初来では15.1%減の25万4,698台で首位を維持している。2017年通期では0.2%増の37万5,240台で堂々の3年連続首位。2016年は前年比0.4%増の37万4,541台だった。なお2013年は1位だったが、2014年ではBMWに1位を明け渡していた。

2位 テスラ 15.6%減の3万617台
→7月に創業以来の5位、8月に4位へ浮上し後、GMを含んだランキングで2位の座を獲得した。アウディだけでなく、レクサスまで抜き去る劇的な上昇を果たした。年初来では239.8%増の11万9,992台となる。

3位 BMW 1.3%増の2万5,908台
→7~8月に続き、3位。これまでは2017年10月~18年2月、同年4~5月に2位、3月と6月は1位だった。年初来では2.2%増の22万5,065台で2位を維持した。2017年通期では2.4%減の30万5,685台と2位をキープ。2016年は9.5%減の31万3,174台で3位、2015年は1.8%増の34万6023台で首位の座を宿敵メルセデス・ベンツに明け渡していた。2014年では1位、2013年は2位だった。

4位 レクサス(トヨタ) 6.1%減の2万4,597台
→年初来で初の1位を飾った前月から、4位に転落した。これまでは2017年10月~18年6月は、3位を堅持。年初来では2.4%減の21万3,616台で3位となる。2017年通期では8.0%減の30万5,132台で3位。2016年は3.9%減の33万1,228台で2位、2015年は10.7%増の34万4601台で3位となる。2011年まで11年間連続で首位を飾ったが、東日本大震災後に順位を落とし2014年、2013年、2012年に続き3位にとどまった。

5位 アウディ(VW)7.4%増の2万907台
→2~3月と5月に続き5位。4月と6~8月は4位だった。年初来では3.9%増の16万4,834台となる。GMを含んだ場合の6月は4位だった。2017年通期では7.8%増の22万6,511台と、4位。2016年は4.0%増の21万213台、2015年は11.1%増の20万2,202台で共に5位だった。

6位 ビュイック(GM)9.8%減の1万5,101台
→四半期ごとのリリースとなったGMのビュイックは、6月の5位から6位に転落。年初来で2.7%減の15万5,481台と5位につけている。2017年通期は5.5%減の19万6,946台で、5位だった。2016年は2.9%増の22万9,631台、2015年も2.6%減の22万3055台で共に4位だった。

7位 アキュラ(ホンダ)4.4%増の1万3,511台
→GMを含んだ6月は8位だったが、7位に浮上。これまで4~5月と7月はGM抜きで5位、8月は6位だった。年初来では0.3%増の11万4,483台で、7位となる。2017年通期では4.2%減の15万4,602台と7位を維持。2016年は8.9%減の16万4,126台で7位、2015年は5.6%増の17万7165台で6位に収まっていた。

8位 インフィニティ(日産)1.6%減の1万2,536台
→GMを含んだ6月の7位から、8位に転落。7~8月は7位だった。年初来では7.4%減の10万5,249台と8位となる。2017年通期では8.0%減の15万6,440台で6位となる。2016年は3.0%減の17万6台で6位だったが、「インフィニティ」に追い抜かれた。2015年は2.6%増の17万5,262台で、7位だった。

米国内で最も売れた自動車、SUV、トラックの順位はGMを含め以下の通り。今回、フォードのエスケープとトヨタのカローラが圏外に転落し、代わりにGMのシルバラードとエキノックスが浮上した。

1位 Fシリーズ(フォード)8.8%減の7万5,092台
2位 ラム(フィアット・クライスラー)10%増の5万1,856台
3位 シルバラード(GM)20.6%減の4万3,858台
4位 Rav4(トヨタ)11.7%減の3万7,740台
5位 ローグ(日産)10.6%減の3万4,842台

6位 CR-V(ホンダ)1.3%増の3万587台
7位 カムリ(トヨタ)2.04%減の2万7,640台
8位 エキノックス(GM)6.7%減の2万5,663台
9位 アコード(ホンダ)14.9%減の2万5,357台
10位 シビック(ホンダ)30.0%減の2万4,806台

(カバー写真:Marcus Zacher/Flickr)

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