Stock Market Decline Didn’t Drag Down Consumer Sentiment In October.
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は98.6と、市場予想並びに速報値の99.0を下回った。6ヵ月ぶりに100台へ戻した前月の100.1にも届かず。内訳をみると、現況指数が速報値の114.4から113.1へ下方修正された。見通し指数は89.3と速報値の89.1から上方修正されたが、前月の90.5を下回った。
原油先物が10月初めに約4年ぶりの75ドル乗せをつけた後で失速するものの、1年先インフレ見通しは2.9%と、前月の2.7%を上回り●以来の高水準。5~10年先インフレ見通しは逆に前月の2.5%から2.4%へ鈍化、3ヵ月ぶりの低水準となる。
ミシガン大学消費者信頼感は頭打ち感漂う、インフレ見通しはまちまち。
ミシガン大学の主席エコノミスト、リチャード・カーティン氏は、今回の結果を受け「消費者信頼感指数の2018年の年初来平均は98.5と、2000年以来の高水準にある」と振り返った。また「米株安、インフレと金利の上昇、さらに中間選挙でのネガティブ・キャンペーンなどが消費者のセンチメントを阻害しなかった」と指摘。その背景には、力強い雇用の増加があると説明した。ただし、物価や金利の上昇に加え、インフレ調整後の所得の鈍化により、住宅や自動車の販売が減速する可能性を挙げ、同氏は2018年と2019年年初の個人消費見通しを「2.6%増」で維持、一時の2.8%増から引き下げた水準にとどめた。
(カバー写真:jpellgen (@1179_jp)/Flickr)
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