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米8月小売売上高、自動車やオンラインが支え堅調に拡大

by • September 17, 2019 • Finance, Latest NewsComments Off1776

Solid Retail Sales Supported By Auto And Online Purchases.

米8月小売売上高は前月比0.4%増と、市場予想の0.2%増を上回った。前月の0.8%増(0.7%増から上方修正)も超え、6ヵ月連続で増加している。自動車を除いた場合は横ばいで、市場予想の0.1%増に届かず。前月の1.0%増から横ばいに転じ、7月までの続伸記録を8ヵ月で止めた格好だ。国内総生産(GDP)の個人消費のうち約4分の1を占めるコントロール小売売上高(自動車、燃料、建築材、外食などを除く)は0.3%増と前月の1.0%増を下回ったが、6ヵ月連続で増加した。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、主要13カテゴリー中6カテゴリーで増加し、前月の9項目から減少した。今回は低金利を呼び水に自動車が大幅増だったほか、アマゾンのプライムデーでおおはあb増となった7月に続き無店舗が力強さを維持。そのほか、建築・庭園、スポーツ用品など最良消費分野が支えた。一方で、これまで好調だった外食が減少に転じたほか、ガソリン価格の下落を受けガソリン・スタンド、服飾などが弱かった。項目別の詳細は、以下の通り。

(プラス項目)
・自動車/部品→1.8%増、4ヵ月連続で増加>前月は0.1%増、6ヵ月平均は1.0%増
・無店舗(オンライン含む)→1.6%増、8ヵ月連続で増加<前月は1.7%増、6ヵ月平均は1.6%増
・建築材/園芸→1.4%増、3ヵ月連続で増加>前月は1.0%増、6ヵ月平均は0.2%増
・スポーツ用品/書籍/趣味→0.9%増、増加に反転>前月は1.2%減、6ヵ月平均は0.4%増

・ヘルスケア→0.7%増、3ヵ月ぶりに増加>前月は0.1%減、6ヵ月平均は0.3%増
・雑貨→0.3%増、増加に反転>前月は0.1%減、6ヵ月平均は1.0%増
・電気製品→横ばい<前月0.9%増、6ヵ月平均は0.2%増

(マイナス項目)
・食品/飲料→0.2%減、6ヵ月ぶりに減少<前月は1.4%増、6ヵ月平均は0.8%増
・一般小売→0.3%減、減少に反転<前月は0.7%増、6ヵ月平均は0.3%増
(*百貨店は1.1%減<前月は0.9%増、6ヵ月平均は0.4%減)

・家具→0.5%減、過去4ヵ月間で3回目の減少<前月は横ばい、6ヵ月平均は0.2%増}
・服飾→0.9%減、3ヵ月ぶりに減少<前月は1.3%増、6ヵ月平均は0.4%増
・ガソリン・スタンド→0.9%減、過去4ヵ月間で3回目の減少<前月は1.4%増、6ヵ月平均は0.4%増
・外食→1.2%減、8ヵ月ぶりに減少<前月は0.6%増、6ヵ月平均は0.5%増

――アマゾンのプライムデーの反動で減少するかと思いきや、自動車が支え堅調なペースを維持しました。自動車を除く場合こそ横ばいに転じましたが、コントロール小売売上高は6ヵ月連続で増加しています。ただ、アトランタ地区連銀は企業在庫など9月13日までの経済指標を受け、米7~9月期実質GDP成長率見通しを従来の1.9%増から1.8%増へ下方修正しています。下半期は、やはり企業部門を中心に成長を押し下げ、潜在成長率程度の経済拡大にとどまりそうは気配が強まってきました。

(カバー写真:ChesterfieldBusiness/Flickr)

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