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NYがアジア系顧客獲得に必死なワケ

by • October 1, 2012 • Latest News, NY TipsComments (0)3157

Knicks Let Jeremy Go But NY Loves Asians More Than Ever!

ストリートを歩くと、5thアベニューからソーホーまで最近あちこちにみられるんですよね。

何かと申しますと、アジア系モデルのコマーシャルにウィンドウ・ディスプレイ。ユナイテッド・カラーズ・オブ・ベネトンといえばブランド名どおり、人種も性別の何から何までハイブリッドなんで想像に難くないとはいえ、NYの5thアベニューをピンで飾るのは珍しい。NYニックスこそ台湾系でハーバード大卒のインテリ選手ジェレミー・リンをヒューストン・ロケッツへ移籍させましたが、NY全体がまるで急速にアジア系に入れ込み始めたようです。

ベネトンのディスプレイは、アジア系女性モデルが60s風セクシー・ダイナマイト。

ソーホーとトライベッカの境界線近くにあるジェームス・ホテルへ行く道すがらで発見した高級ヨーロピアン・インテリア・ショップでも、これ。倉庫のインダストリアルな構造と吹き抜けの空間が心地よい上に、贅と粋を極めて作られた逸品が勢ぞろいしてました。そこで光っていたのは、家具だけではありません。革紐が交差したドレスに身を包んだ女性モデルの向こう側には、レースで顔を包んだアジア系女性がミステリアスな黒い眼をのぞかせていたんですよ。

どこの美白エッセンスを使っているのか聞いてみたいほど、透きとおった肌もまぶしい。

無機質な店内を、モダンとポップが白熱し合う店内。21世紀型エマニュエル夫人カウチだけでも、もちろん数十万年也。

念のために申し上げるとヨーロッパ系やらアメリカ人などがアジア系のモデルを使った写真を壁にかけちゃいけないとはいってません。ただ、あまりにあちらこちらで見かけるようになったので、目を見張るばかりというわけで。個人的一番爆笑したウィンドウは、こちら。豊かな黒髪をなぎかせて妖艶なポーズを取る女性達です。

写真自体は全然問題ありません。むしろアジア系美女の魅力が存分に発揮されていて、女性の私でも見惚れてしまいます!!しかし・・・。店内に同じ写真が複数あったら、どう思います?

アート・ディレクター、サボり過ぎでしょ!!上の写真のカットせずに使っただけやん!!

これでもか感が満載であって何だかなぁ・・・・といぶかしんだ後、ハタと気がつきました。フォリフォリといえば、ギリシャのブランドです!!広告予算に不足していたのなら、策に窮してありったけの写真を使用したのも想像に難くありませんな。

アジア旋風は、これだけではありません。

私と家人がお気に入りのレストラン・ア・ボーチェ、コロンバス・サークル店へ東京からのお客様をお連れしたときには、あからさまで笑っちゃいました。その夜のおススメのワイン・ボトルを頼めば、イタリアの醸造メーカーから出張で訪問中のセールス・ヘッドの男性が「ライフ・イズ・ビューティフル」の主人公を思わせる陽気さで私達を手厚く歓待して下さったんです。挙句の果てには名刺まで握らせ、「イタリアに来ればぜひご一報を!」だなんてイタリア訛りのリップ・サービス!!他のテーブルでこんなサービスを展開していなかったので、最初は何事かとビックリするだけだったんです。

それだけでなく。

食事も終焉に近づいた折には、ゼネラル・マネージャーまで馳せ参じたんですよ!残念ながら私は席を外して知らなかったのですが、褐色の肌をした家人をみて彼なら英語ができると判断したのか、私達がどこから来たのか、NYに住んでいるのか、いろいろ質問してきたそうです。さらには「実はアジア系の顧客開拓を検討中なんです」と打ち明けたんだとか。ア・ボーチェは大変な混雑っぷりでこれ以上お客を集めてどうするのかという状態でしたが、レストランの目線の先にはアジアが光っているもようです。

仕方ないですよね。アメリカ人の富裕層がいくらお金を持ってるといったって、いつもニューヨークにいるとは限らず。顧客層もポートフォリオと一緒である程度の多様化が必要なのでしょう。 でも・・・NYを駆け巡るアジア旋風のちょっとしたバブルの香りにむせてしまうのは、私だけでしょうか。

クィーンズを走る7番線車両でも、超高級ホテルや人気ブランドの紙バッグをこれでもかと持つアジア女性陣が並びます。

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